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文明の相互参照が民心をつなげる

2017-06-30      熊澄宇清華大学新聞伝播学院教授=文

 

 

 習近平主席は、「文明は交流により多彩になり、文明は互いに参照し合うことにより豊富となる。文明交流と相互参照は人類文明進歩と世界平和の発展の重要な動力である」と指摘した。人類文明の発展史はわれわれに、地理、気候、歴史、生産、ライフスタイルなどのさまざまな要素により、世界的に異なる風土がつくられ、人間の文化形態が育まれたことを教えてくれ、数千年もの間、遊牧・農耕から機械・電子産業まで、そして印刷された文字からインターネットモバイルまでが、異なる文化形態間の交流と相互参照という文明の過程を具体的に表している。

 2千年余りの間、ユーラシア大陸の勤勉で勇敢な人々は、アジア・ヨーロッパ・アフリカのいくつかの文明をつなぐ貿易と人文の多くの交流路を探求してきた。この時空座標の中で、ユネスコが提起する「中国と西欧が出会って生まれた複雑な文化交流を強調することは、多元性特徴をつくり上げ、ユーラシア大陸の共同遺産を豊かにする助けとなる」という目標に基づき、世界遺産申請の拡張という目下の任務だけでなく、伝承を保護するという長期的な必要性においても、沿線各国が文明相互参照のうえでまだやるべきことはたくさんある。

 文明交流の相互参考は、文化交流の開放性や包括性に体現される。シルクロードは四大文明の発祥の地、三大宗教の集結地、多民族文化の発生地である。ナイル河流域、チグリス川とユーフラテス川流域、インダス川とガンジス川流域、黄河と長江流域は人類文明発生の地である。東西世界の各種の思想・観念・文化形態はほとんどすべて、シルクロードにおける文明や宗教の中にその根を見い出すことができる。

 2014年、初の国際協力の成果として、中国、カザフスタン、キルギスタンが連合で申請した「シルクロード:長安-天山回廊の交易路網」がシルクロード世界遺産申請成功の起点となった。中国の民族文化と沿線の異なる国の多民族文化の共存共栄が、この地域を「人と生物圏」自然保護地区、すなわちユネスコエコパークに指定されることにつながった。

 シルクロード開拓と発展の歴史は、文明は開放と融合の中で発展し、宗教は包括と対話の中で前進し、民族は交流と相関作用の中で共生することを教えてくれる。現在の世界には文化衝突・環境破壊・戦争災害および貧富の格差などが存在し、それらはすべて人類社会の発展を阻む力となっている。これらの問題や対立の解消と解決のためには、文化の多様性を認めるという前提のもとで、文明の相互参照と文化包括が重要な手段と方法となる。


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