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水泳の王者、孫楊

2017-09-21      李卓希=文

 

  
  ハンガリーのブタペストで行われた2017年世界水泳選手権大会で、中国の名将孫楊がアジア記録の1分4439を破り、初めて競泳男子自由形200メートルで優勝し、この種目の自己ベストを更新して、さらに自由型400メートルとの三冠を果たした。

 このとき、孫楊は自由形200メートルから1500メートルまでの世界選手権とオリンピックのダブル・グランドスラムを為し遂げたのである。

 

人生のスランプ

 ブダペストで記録を達成した孫楊は、一年前は選手人生のスランプにあった。

 まずは年初のケガである。オーストラリアでリオ・オリンピックの集中訓練をしているときに孫楊は右足を骨折した。ケガの直り具合を検査しているとき、また新たな骨折箇所が発見された。このとき、オリンピックまであと2か月にせまっていた。このケガが孫楊のリオ・オリンピックへの旅に暗い影を投げかけた。

 最終的にケガを押してオリンピックに出場した孫楊は、自由形400メートルの決勝で敗れ、銀メダルに終わった。これと同時に、相手のオーストラリアのホートン選手にドーピングについての中傷を受けた。体と心の二重の打撃で、孫楊はスランプに陥り、引退すら考えた。

 ホートンの中傷は、20145月の世界選手権の際の尿検査で陽性反応が出たという「冤罪」に関するものだった。世界アンチ・ドーピング機関がその年の7月に行った公聴会で病歴や医者の指示などの十分な証拠を提出し、2008年に心臓の不適症状の治療のために投薬治療を始めたが、その成分が年初に使用禁止リストに加えられていたことを知らなかったことを証明した。これらの理由によって世界アンチ・ドーピング機関の「誤用による減免」規定が適用され、孫楊は最終的に3カ月の試合出場停止処分を受けた。

 この3カ月の出場停止は、国際世論の噂の種となり、色眼鏡で中国スポーツを見る人が多くなった。今回のブタペスト世界選手権前に、リオ・オリンピックと同様にホートン選手は再び孫楊のことをドーピングと関連づけて話題にした。ホートンが孫楊に敗北した後、記者が孫楊に負けたことを認めるかと聞くと、彼は率直に「私はこれに今後こだわることはできないと思う」と言ったという。


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