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11月11日、ネットショッピングの祭典

2017-12-26      文=張雪

 

 

 1111日「ネットショッピングデー」がもたらしたネットショッピングブームは、迅速に世界へとその影響を及ぼすようになった。

 20171111日、「ネットショッピングデー」の電子商取引販売実績はまた記録を塗り替えた。星図数据のデータによれば、1111日当日のネット上での売上額は合計25397000万元となり、2016年の同日の売り上げである17087000元より48.63%という大幅増となった。1111日、中国最大のふたつのネットショッピングモール淘宝天猫と京東はそれぞれ66.23%21.41%というシェアを獲得した。

 

 

 

販売量が世界一に

 今年30歳になるテレビ局記者の劉さんは、ベテランネットショッパーだ。日常品から電気製品・家具に至るまで、彼女は日常消費の8割以上をネットで購入する。どのショップの服はデザインがよく、どのショップの粉ミルクは品質がしっかりしており、どのショップのフェイスパックは最高に効果があるなど、彼女は非常に詳しい。

 11月に入ってから、彼女の携帯電話は鳴りっぱなしだ。彼女がマークしている200店以上のネットショップが次々と販促メールを送ってくるからだ。「私はここ数日サイレントモードにして、次々と来たショートメールを削除する必要がありました。じゃないとパンクしてしまいます」と語る彼女はちょっと困ったようすではあったものの、次々とやってくる販促情報に興奮の色を隠せなかった。

 今年、劉さんは子供用品を主に購入しようとしている。3歳の娘の粉ミルク、洋服におもちゃ、自転車はとっくにネットショップのショッピングカートに入っており、一部の人気商品はその日に確実に購入するため、彼女はすでに予約金を支払っている。

 1111日「ネットショッピングデー」は今年で9年目となる。消費者の購買意欲は年々高まる一方で、2009年にアリババ傘下の中国最大のネットショッピングモールである淘宝天猫がバーゲンセールを始めてからというもの、今日まで大手ショッピングサイトが次々とバーゲンセールを打ち出し、取引額は当初の5200万元から今年の25397000万元へと激増し、世界中で取引額が最高のショッピングデーとなっている。

 データによると、1111日に注文を受け発送された商品の数は81200万個で、2006年の年間小包発送量の三倍にあたる。また、中国最大の支払いプラットフォームの支付宝の支払い総数は世界的範囲で148000回を記録し、昨年よりも41%増加した。

 

 

シングルデーからネットショッピングデーへ

 1111日は従来、1が4つ並ぶことから、4人の独身者に見立て、「シングルデー」とされていた。しだいにこれが若者の間で流行し、未婚の男女が増えるにつれ独身者数もどんどん増え、かつこれらの人の多くは収入があり、購買意欲が強く、ネットに詳しく、街で買い物する時間がないという特徴を持っていた。

 この「シングルデー」に、独身者は映画を見たり、買い物に出かけたり、パーティを開いたりして孤独感を紛らわせていたが、このビジネスチャンスをアリババの馬雲はしっかりと捉えた。

 2009年、淘宝網は初めて1111日を「シングルデー」と題打ち、「彼氏彼女がいなくても、われわれはネットショッピングが可能だ」というキャッチコピーでネットショップの大セールを行った。

 同時に、中国では10月には国慶節の長期休暇が、12月にはクリスマスが、1日には正月があり、そののちに春節があるものの、11月には特に何の行事もなく、売り上げが悪いという事情もあった。そのため、多くのショップはこのセールに積極的な反応をみせた。

 こうして、「シングルデー」が熱いネットショッピングデーへと変身を遂げたのだ。

 

    

 

世界的な激しい競争

 118日より、ニューヨークのタイムズスクエアの一等地で、天猫は「1111日ネットショッピングデー」の広告を繰り返し放映し、その他の企業もつぎつぎとニューヨークで商品広告を出した。それよりずっと前から中国第二のショッピングモールである京東とアメリカの企業は新たな協力協議を結んでおり、より多くの米国食品を輸入してネットショッピングデーに備えていた。中国のネットショッピングデーは世界的なショッピング産業チェーンを巻き込み、世界的な行事へとなっていった。

 あるデータでは、1111日には世界の14万を超えるブランドが1500万種の商品を天猫に出品したという。100以上もの中国トップブランドも天猫の助けをかりて、このチャンスに海外進出を果たした。彼らは最も優れた商品を200以上もの国や地域にもたらし、1億ちかい海外華人および世界の消費者に届けたのだ。

 「世界の工場として、中国ではさまざまな商品が生産されており、電子商取引プラットフォームは世界の貿易をつなぐ重要な方法のひとつです」と、アリババの国際市場向けのショッピングプラットフォームである全球速売通の沈涤凡社長は、その他の国の消費者も速売通で中国と同じような豊富な商品を買うことができると語る。

 これと同時に中国市場を狙って国際ブランドもまた「参戦」し始めている。天猫のセール参加ブランド14万のうち、シャネルやディオールなどの一流ブランドを含む海外ブランドが6万あり、その中にはカリフォルニアのプルーンやマレーシアのドリアンなどの食品もある。

 データによれば、この日ネット購入があったのは世界225カ国・地域におよび、スタート直後の1分間で200を超える国や地域の買い手が天猫にやって来て、ニュージーランドから海外初の注文が入った。海外商品取引額上位五か国は、日本・米国・オーストラリア・ドイツ・韓国であったという。

 

従来型小売業への影響

 中国電子商務研究センターが発表した2016年中国電子商取引市場データ監督測定報告」によれば、2016年の中国電子商取引額は229700億元で、前年同期比22.5%増であった。「インターネット+」が従来型の産業に浸透するにつれ、今後中国の電子商取引額は快速の成長を続けていくとみられ、これもまた従来の小売りにモデルチェンジの道を促すこととなるだろう。

 201610月、アリババの馬雲首席理事は初めて「新小売り」という概念を打ち出した。10年、20年後には電子ビジネス取引がなくなり、「新小売り」だけとなるだろうというのだ。馬雲は取材を受けた際にこれを説明して、新小売りとは「オンライン・オフラインの結合」のビジネスモデルであり、人と商品と倉庫と配送を結合したもので、電子ビジネスは今まで10年間快速に発展してきたものの、電子ビジネスは空軍のようなもので、地上部隊の協力が必ず必要とされる。バーチャルとリアルの結合、オフラインとオンラインの結合が未来の発展の方向かもしれないと語った。

 業界関係者には「新小売り」とは、企業がインターネットによりビッグデータや人工知能などの先進技術手段を運用して、商品の生産・流通・販売の過程にアップグレード改造を行い、さらにオンラインサービスやオフライン体験および現代物流を深く融合させた小売りの新モデルであると一般的に認識されている。

 ネットショッピングの発展により、単純なオンラインショッピングではもはや消費者の需要を満足させられなくなっており、服飾品などの商品では消費者は試着後に購入したいと考え、一部の大型商品では実際の目で見てみたいと考える。

 今年のネットショッピングデーでは、オンラインとオフラインがつながった「新小売り」の試みがすでに始まっている。ユニクロは中国で500店余りのネットワークを持ち、1111日当日の午後5時までの取引額は昨年の4.5倍となった。ますます多くの店舗がオンライン・オフラインの結合を果たし、消費者はオンラインで注文し、オフラインの最寄り店舗が発送し、一部の店舗ではオンライン注文の店舗受け取りサービスも行っている。もはやオンライン・オフラインの結合は共通認識となっている。

 

 

 

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