中国画報—呉裕泰 老舗茶葉店の若返りの道

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呉裕泰 老舗茶葉店の若返りの道

2019-01-10      文=楊雲倩 写真=秦斌    

  • W020181109383108498568.jpg

    呉裕泰のお茶

  • 北京的吴裕泰北新桥总店.jpg

    北京の呉裕泰北新橋本店

  • 茶叶包.jpg

    呉裕泰のお茶

  • 店内摆放着几十种茶叶.jpg

    呉裕泰の店

  • 店内售卖的茶具.jpg

    呉裕泰の茶道具

  • 吴裕泰为中秋推出的茶月饼.jpg

    中秋節のお茶の月餅(焼き菓子)

  • 吴裕泰新推出的四季茶,以“春茉莉、夏绿茶、秋乌龙、冬红茶”为概念.jpg

    呉裕泰の「四季茶」。「春の茉莉、夏の緑茶、秋のウーロン茶、冬の紅茶」。

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 2008年、茶葉業界の代表として、呉裕泰は北京オリンピックに独占的に150万袋のティーパックを提供し、さらにオリンピック・メディア村に「中国茶芸室」を設置した。2010年、呉裕泰は上海万国博覧会で北京市唯一の茶葉類特許生産業者および小売り業者として、世界にその名を知らしめた。

 

庶民が飲める安心茶

 北新橋にある小売店は呉裕泰が初めて設けた小売店で、呉裕泰の三大フラグシップ店の一つでもある。呉裕泰茶荘の顧客の大部分が常連さんや古くからのお客さんで、かつては上等の茶葉が砕け粉末になった「高末児」が愛飲されていた。おいしく、安くて、庶民に愛されたこのお茶は、粉末状になっているとはいえ、最も高級な茶葉が使われていたため、高級茶の精華とも言えるものであった。

 呉裕泰の四角く包まれた茶葉のパッケージは、小さいものは50g、大きいものは250gが入り、十数の手順をへてようやくきれいなパッケージが完成する。さらに特製の紙でできた紐で結ばれ、最後に呉裕泰のマークが一番上にくるように仕上げられる。このパッケージは一枚の紙と1本の紙ひもだけしか使われず、持ちやすく、決して崩れることがない、店員の巧みな技である。今年30歳になる孫新岩は呉裕泰で12年働いているが、北京市技能大会の手工茶葉包装技術コンテストで優勝したことがあり、彼女は2分で茶を量り、包み、ひもをつけることができる。

 また、茶のブラインド・ティスティングも呉裕泰の店員が持つ技能の一つであり、数十種の茶葉を香り、味、水色でどこの産地の何のお茶だかを言い当てることができる。

 こうした技能は呉裕泰で3世紀にわたって受け継がれてきたもので、今でも教育部門が定期的に茶芸教育を行っていて、多くの社員が茶葉に関する知識を持つばかりか、茶芸を行うこともできる。「呉裕泰は茶葉の品質が最も核心的な競争力であり、まさにこうした若手が支える力によって、呉裕泰の技術と精神は今後も引き継がれてゆくのです」と呉裕泰の趙書新理事長は紹介する。

 131年間、老舗茶荘の血脈は途絶えたことがない。それは1種につき1つにしぼった生産地、製茶技術の伝承、厳しい品質の維持のたまものだ。呉裕泰の代表的商品であるジャスミン茶は中国特有の茶葉であり、緑茶にジャスミンの花の香りを移してできたものであり、茶の味と花の香りが一つに融合している。呉裕泰では花茶はずっと自社で摘んだ茶葉に、自らの手で花の香りを移し、ブレンドすることを行っており、その質に対する要求は極めて厳しい。呉裕泰の茶葉は浙江・安徽・福建・海南などの優れた茶葉生産地のものが用いられている。茶葉は摘まれた後に、福建・広西などにある工場に運ばれ、9つの段階を経てジャスミン茶がつくられる。こうしてできたジャスミン茶は店に送られた後、秘伝の割合でブレンドが行われ、茶葉の外観、香り、色、味すべてがよいものがつくられる。2011年には呉裕泰のジャスミン茶製作技術が国家級無形文化遺産保護リストに登録された。

 「ジャスミン茶の香りづけとブレンドは古くからの技術がずっと受け継がれてきています」と趙理事長は語る。呉裕泰の茶葉の香りは素晴らしく、長持ちして、お茶の色も明るく澄んでいて、人々に「裕泰香」といわれ、親しまれている。

 呉裕泰の茶葉の品質に対する要求は極めて高く、国の農薬残留重金属の検査・測定の項目はわずか4項目であるが、呉裕泰は16項目ある。実際、呉裕泰自身が6つの種類の茶のために定めた茶の基準は、すべて国家のものよりも高いものである。

 近年、呉裕泰は北京・天津など華北・西北・東北の15の省・市に小売店計500店ちかくを有している。

 

若返りの道

 王府井大街の中ほどにある南北の道を、東西方向に横切る長い行列が人々の目を引いている。それは呉裕泰の1つ6元のジャスミン茶アイスクリームを買い求めようとする人の行列で、これはまったく宣伝なしで口コミだけで人気を博し、寒い冬でも長い行列が途絶えることがない。

 王府井大街のこの店では、さらにさまざまなお茶をつかった飲料があり、こうしたものを目当てにやってきた若者が、興味深げに店内を見て回っている。

 顧客に優れたジャスミン茶を提供すると同時に、呉裕泰ではより多くのジャスミン茶を積極的に開発している。9月に呉裕泰では6種類の新しいジャスミン茶を発売した。さまざまな加工技術を駆使し、さまざまなランクの、歴史も物語も異なる製品を、さまざまな市場に向けて発売することで、より多くの消費者の需要をキャッチしている。

 さらに重要なのは茶葉加工品にも力を入れていることで、ジャスミン茶味の月餅やお茶キャンディー、お茶アイスクリーム、抹茶ケーキ、抹茶コーヒー、抹茶チーズなどを開発して、若者の人気を博している。

 2013年、呉裕泰はさらに「インターネット+」の道にのりだした。各ネットショッピングサイトに呉裕泰の公式ショップを出店し、商品を販売している。さらに、ラインナップ・ブランド・包装方法を店売りのものとは極力別にするようにしている。たとえばオンラインでは100gを超えない小さいパッケージにし、茶缶の図柄や色彩も中国風にして美観に工夫をこらし、若者が好む星座ごとのお茶なども販売している。

 2017年、呉裕泰は店舗のモデルチェンジを行い、顧客の動線設計から店内配置、商品陳列、倉庫管理、価格ラベルデザインなどを変更し、五感を通して体感できるモデルショップをつくりあげた。

100年の歴史を誇る呉裕泰はブランドとしての品質レベルを保ちつつ、茶葉のみならず、関連商品をも発売して、多くの若者の心もつかむ新機軸を打ち出し続けているのである。

 

 

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呉裕泰 老舗茶葉店の若返りの道

2019-01-10      文=楊雲倩 写真=秦斌      

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    呉裕泰のお茶

  • 北京的吴裕泰北新桥总店.jpg

    北京の呉裕泰北新橋本店

  • 茶叶包.jpg

    呉裕泰のお茶

  • 店内摆放着几十种茶叶.jpg

    呉裕泰の店

  • 店内售卖的茶具.jpg

    呉裕泰の茶道具

  • 吴裕泰为中秋推出的茶月饼.jpg

    中秋節のお茶の月餅(焼き菓子)

  • 吴裕泰新推出的四季茶,以“春茉莉、夏绿茶、秋乌龙、冬红茶”为概念.jpg

    呉裕泰の「四季茶」。「春の茉莉、夏の緑茶、秋のウーロン茶、冬の紅茶」。

 2008年、茶葉業界の代表として、呉裕泰は北京オリンピックに独占的に150万袋のティーパックを提供し、さらにオリンピック・メディア村に「中国茶芸室」を設置した。2010年、呉裕泰は上海万国博覧会で北京市唯一の茶葉類特許生産業者および小売り業者として、世界にその名を知らしめた。

 

庶民が飲める安心茶

 北新橋にある小売店は呉裕泰が初めて設けた小売店で、呉裕泰の三大フラグシップ店の一つでもある。呉裕泰茶荘の顧客の大部分が常連さんや古くからのお客さんで、かつては上等の茶葉が砕け粉末になった「高末児」が愛飲されていた。おいしく、安くて、庶民に愛されたこのお茶は、粉末状になっているとはいえ、最も高級な茶葉が使われていたため、高級茶の精華とも言えるものであった。

 呉裕泰の四角く包まれた茶葉のパッケージは、小さいものは50g、大きいものは250gが入り、十数の手順をへてようやくきれいなパッケージが完成する。さらに特製の紙でできた紐で結ばれ、最後に呉裕泰のマークが一番上にくるように仕上げられる。このパッケージは一枚の紙と1本の紙ひもだけしか使われず、持ちやすく、決して崩れることがない、店員の巧みな技である。今年30歳になる孫新岩は呉裕泰で12年働いているが、北京市技能大会の手工茶葉包装技術コンテストで優勝したことがあり、彼女は2分で茶を量り、包み、ひもをつけることができる。

 また、茶のブラインド・ティスティングも呉裕泰の店員が持つ技能の一つであり、数十種の茶葉を香り、味、水色でどこの産地の何のお茶だかを言い当てることができる。

 こうした技能は呉裕泰で3世紀にわたって受け継がれてきたもので、今でも教育部門が定期的に茶芸教育を行っていて、多くの社員が茶葉に関する知識を持つばかりか、茶芸を行うこともできる。「呉裕泰は茶葉の品質が最も核心的な競争力であり、まさにこうした若手が支える力によって、呉裕泰の技術と精神は今後も引き継がれてゆくのです」と呉裕泰の趙書新理事長は紹介する。

 131年間、老舗茶荘の血脈は途絶えたことがない。それは1種につき1つにしぼった生産地、製茶技術の伝承、厳しい品質の維持のたまものだ。呉裕泰の代表的商品であるジャスミン茶は中国特有の茶葉であり、緑茶にジャスミンの花の香りを移してできたものであり、茶の味と花の香りが一つに融合している。呉裕泰では花茶はずっと自社で摘んだ茶葉に、自らの手で花の香りを移し、ブレンドすることを行っており、その質に対する要求は極めて厳しい。呉裕泰の茶葉は浙江・安徽・福建・海南などの優れた茶葉生産地のものが用いられている。茶葉は摘まれた後に、福建・広西などにある工場に運ばれ、9つの段階を経てジャスミン茶がつくられる。こうしてできたジャスミン茶は店に送られた後、秘伝の割合でブレンドが行われ、茶葉の外観、香り、色、味すべてがよいものがつくられる。2011年には呉裕泰のジャスミン茶製作技術が国家級無形文化遺産保護リストに登録された。

 「ジャスミン茶の香りづけとブレンドは古くからの技術がずっと受け継がれてきています」と趙理事長は語る。呉裕泰の茶葉の香りは素晴らしく、長持ちして、お茶の色も明るく澄んでいて、人々に「裕泰香」といわれ、親しまれている。

 呉裕泰の茶葉の品質に対する要求は極めて高く、国の農薬残留重金属の検査・測定の項目はわずか4項目であるが、呉裕泰は16項目ある。実際、呉裕泰自身が6つの種類の茶のために定めた茶の基準は、すべて国家のものよりも高いものである。

 近年、呉裕泰は北京・天津など華北・西北・東北の15の省・市に小売店計500店ちかくを有している。

 

若返りの道

 王府井大街の中ほどにある南北の道を、東西方向に横切る長い行列が人々の目を引いている。それは呉裕泰の1つ6元のジャスミン茶アイスクリームを買い求めようとする人の行列で、これはまったく宣伝なしで口コミだけで人気を博し、寒い冬でも長い行列が途絶えることがない。

 王府井大街のこの店では、さらにさまざまなお茶をつかった飲料があり、こうしたものを目当てにやってきた若者が、興味深げに店内を見て回っている。

 顧客に優れたジャスミン茶を提供すると同時に、呉裕泰ではより多くのジャスミン茶を積極的に開発している。9月に呉裕泰では6種類の新しいジャスミン茶を発売した。さまざまな加工技術を駆使し、さまざまなランクの、歴史も物語も異なる製品を、さまざまな市場に向けて発売することで、より多くの消費者の需要をキャッチしている。

 さらに重要なのは茶葉加工品にも力を入れていることで、ジャスミン茶味の月餅やお茶キャンディー、お茶アイスクリーム、抹茶ケーキ、抹茶コーヒー、抹茶チーズなどを開発して、若者の人気を博している。

 2013年、呉裕泰はさらに「インターネット+」の道にのりだした。各ネットショッピングサイトに呉裕泰の公式ショップを出店し、商品を販売している。さらに、ラインナップ・ブランド・包装方法を店売りのものとは極力別にするようにしている。たとえばオンラインでは100gを超えない小さいパッケージにし、茶缶の図柄や色彩も中国風にして美観に工夫をこらし、若者が好む星座ごとのお茶なども販売している。

 2017年、呉裕泰は店舗のモデルチェンジを行い、顧客の動線設計から店内配置、商品陳列、倉庫管理、価格ラベルデザインなどを変更し、五感を通して体感できるモデルショップをつくりあげた。

100年の歴史を誇る呉裕泰はブランドとしての品質レベルを保ちつつ、茶葉のみならず、関連商品をも発売して、多くの若者の心もつかむ新機軸を打ち出し続けているのである。

 

 


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