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「ミニ故宮」の設計者

2017-08-28      文=王藴聡

 
 
                 「毎日の故宮」アプリのポスター         「故宮陶磁館」携帯アプリのポスター

 

 紫禁城の中に自分の邸宅を建て、御花園で花を賞で、暇な時には乾隆帝の書を眺める。こうした自由奔放な夢想も「故宮社区」というアプリで実現できるようになった。ここでは、ユーザーは故宮の伝統的建築要素に基づいて、オンラインのバーチャルシティをつくりあげ、現代的方法で古典文化生活を送ることができる。このアプリは2017年5月にリリースされてから、多くのユーザーを夢中にしている。

 紫禁城とは、中国の明清代の皇宮であり、1925年に故宮博物院となって一般に開放された。600年余りの盛衰と栄辱を経た紫禁城は、今ではモバイルインターネットによって新たな生命力を注ぎ込まれ、ニューメディアによって伝えられるそのイメージはますます身近になり、楽しみながら学べるものとなっている。ここ数年、多くの人が故宮は活性化してきていると感じており、なかでもこの「ミニ故宮」の設計者の功績は大きなものだ。

 

故宮を一種のライフスタイルに

 故宮博物館ニューメディアグループの事務室は寿康宮の台所の中にある。事務机の上にはパソコンと多くの書類と本がある。部屋の中のもともとの建築構造はすべて保護され、さまざまな保護板で覆われている。

 インターネットで最初に人気がでたのは、「故宮ミニブログ」だった。多くの人が故宮の公式ブログを見たときに「一目で故宮とわかる!」という印象をもち、これがまさに郭珽と仲間たちが得たかった効果であった。「故宮ミニブログ」の誕生はオンライン業務を担当するデジタルメディアチームの郭珽組長からすれば、大勢の赴くところであった。「2010年にはどこもミニブログを開設していて、私たちも自分たちで楽しみ、故宮もまた、新たな物を受け入れるのを好みました」。

 「故宮ミニブログ」を開設したとき、人々に全面的に故宮博物院を理解してほしいと考えた。故宮の豊富な収蔵物を見せることが、ずっと「故宮ミニブログ」のおもな発信内容だった。同じ展示でも、ニューメディア時代による展示方法は多種多様であり、素の姿をみせることで茶目っ気たっぷりに距離を縮めることもできた。しばらく手探り状態が続いたが、結局、文物の紹介を「春の日の明媚な話」「夏の日の涼しい話」「秋の日の色とりどりな話」「冬の日の温かな話」というシリーズにして紹介することにした。こうした美しい故宮の写真による視覚的効果は、明快なイメージを物語るものとなり、多くのブログに転用され、また「この城に恋する」というトピックで定期的にここの美しい写真が大量に発信された。

 「私たちは故宮を一種のライフスタイルにすることを狙っていて、われわれのデジタル製品がソーシャルメディアで人々の生活の中に溶け込み、『とても故宮的』な生活というものを発見してもらおうと考えました。これがみんなが努力してきた目的でした」と、郭珽は語る。


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