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大理で洱海の保護がスタート

2017-07-04      殷星=文

 
 

 4月1日、ハンドルネーム「星星点灯」さんは、雲南省大理市双廊のあるホテルからの予約キャンセル通知を受け取り、彼はそのために休暇の旅行予定を変更せざるを得なくなった。

 2017年3月31日、雲南省大理市政府は、洱海流域の水域生態保護区の中心部にあるレストランやホテルなどのサービス業に一律一時営業停止命令を出した。それは4月1日から大理市が湖一帯の汚染物流入防止工事に入るためである。「洱海沿岸域の水域生態保護区の中心部」とは、まさに湖畔のホテルが最も密集して分布する地域で、そこにはレストランやホテルが1800軒以上ある。この整備は観光客に人気の高い湖畔の宿が基本的に営業停止になることを意味している。

 

観光業の野放図な成長

 大理は「雪を抱く山と洱海の月」で知られたところで、毎年多くの国内外の観光客が訪れる。近年、大理ペー族自治区による海東地域の開発がすすみ、観光業はますます発展していた。双廊鎮を例にとれば、この洱海の湖畔に位置するペー族の小さな漁村は、2014年にはのべ200万人の観光客を迎え、2016年にはこの数字は320万を超えた。しかし双廊鎮の中心区はわずか1平方キロメートルほどしかなく、そのなかにレストラン・旅館などが580軒余りある。

 観光データとともに伸びているのが、周辺地域の汚染である。双廊鎮地区には農業汚染は少ないものの、ほとんどの旅館に基準に適合した汚染処理施設がなく、汚水が直接洱海に流れ込み、水質が他の地域に比べて悪化している地域の一つとなっている。現在、洱海の水質は中栄養から豊栄養へと向かう転換点にある。

 観光業の発展は、周辺の島、たとえば金梭島にも及んでいる。観光業は金梭島の漁民の先祖代々の漁撈生活を変え、現地の人はお土産販売、旅館営業、ガイドなどの観光業に従事し始めた。

 毎日2000人余りの観光客が島にやって来るようになると、問題も発生した。「飲み水が最大の困難です」と村民の楊旭さんは言う。洱海の水質が悪くなり、直接飲用できなくなったため、村人たちは洞窟などの石灰岩が濾過した水を飲んでいる。「それに、観光客がやってくると、みんな海産物を食べたがります」と楊旭さんは言う。「今までは毎年4月に漁が解禁となり、一カ月で5000キロを超える水揚げがありましたが、最近では水質変化でいままでどこにでもいたタニシや貝類が姿を消し、島で生活する漁民たちは、魚を売る人から買う人になってしまいました」。

 また、観光客によりよい湖の風景を提供するため、新たに旅館を建てる人はどんどん高さを高くしていったため、政府が規定する高さ制限を超えてしまうところもでてきた。面積を増やすため、多くの旅館が公共道路を占用し、海辺の旅館に至っては、海を埋め立てて、海が見えるプライベートテラスを造る人すらいて、どんどん洱海の中へと伸びていっている。


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