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扎竜湿地の保護

2017-12-07      文=瀋慧



 

2017910日、チチハル·扎竜タンチョウヅル国際ハーフマラソンが扎竜国家級自然保護区でスタートし、4000人の選手が参加した。

 


 

湿地の「生命力」を取り戻す

扎竜湿地は中国東北部黒竜江省西部の松嫩平原に位置し、敷地面積は21万ヘクタールである。モンゴル語では「扎竜」は牛羊の小屋という意味である

雨があがると、車を走らせ扎竜自然保護区へ行った。

扎竜国家級自然保護区は中国最大のタンチョウヅル保護を主とする湿地であり、世界最大のタンチョウヅル人工孵化センターでもある。タンチョウヅルは中国国家一級保護動物であり、現在世界には約2000羽しか生存していない。

統計によると、保護区には400羽ぐらいの野生のタンチョウヅルが生活し、世界の5分の1の生息数を占める。白枕簑羽鶴、白鶴、白頭鶴クロヅルなど鳥類も296種いる。その中には国家重点保護鳥類も35種いる。




水補給プロジェクトにより湿地は「生命力」を取り戻した。長期にわたって、扎竜湿地は烏裕爾河、双陽河の間欠的氾濫により水源を補給してきた。しかし、自然と人為的要素の影響を受け、湿地の降水量が蒸発量に追いつかず、さらに2001年の大火事により、致命的な破壊を受け、直接的にタンチョウヅルなどの珍しい鳥の生息・繁殖にも影響を及ぼした

20022003年の春から初夏まで、黒竜江省は扎竜湿地へ4.2億立方メートルの水を補給し、扎竜湿地の生態環境を顕著に回復させた。2003年、湿地のタンチョウヅルの個体群は2001年に比べ倍増した。毎年、扎竜は湿地へ2.5億立方メートルの水を補給し、合計19.52億立方メートルの水を補給した。

現在、扎竜自然保護区は基本的に涸れることはなくなり、生物の多様性が回復しつつある。

それと同時に、湿地の気候調節、汚染物質分解の機能がさらに目立つようになった。黒竜江省チチハル市気象局総エンジニア孫石の研究によると、ここ数年、扎竜湿地の生態が回復するにしたがって、湿地周辺の雷雨気候が多くなり、極端な気温が逓減していっている。



 

移住を実施、湿地の「純生態」を回復

人と鳥が食物を争うことは、扎竜湿地において、従来から根本的な問題であった

扎竜湿地は中国北方の同緯度地域の中でも最も完璧、最も原始的、最も広い湿地エコシステムであり、同時に多くの国を跨って飛行する鳥類の重要な移動通路でもある。歴史的経緯から、湿地核心区には5000人あまりの村人が生活していた。

50年にわたって、湿地の核心区の人口が10倍にも増え、湿地資源への依存度もどんどん増してきて、タンチョウヅルなどの珍鳥の生存環境と食物源にも脅威をもたらしてきた。

政府部門の統計によると、扎竜湿地核心区の生態系保護のための移住計画は、チチハルと大慶市の13の自然屯(村)の1528戸の村人にかかわり、総投資額は1.63億元、その中でも中央投資が9818万元、地方補助額は6545万元に達する見込みである。

2015年、最初の移住計画が稼動した。移住した村人は冬季に扎竜湿地へ葦を刈りに行くのは許された。地元人は「雪中で鶴を観賞し、雪中の温泉を堪能」という北方の特色ある観光産業チェーンを生み出す計画である。

「緑水青山はすなわち金山銀山」。今や、すばらしい生態を取り戻した扎竜湿地はすでに黒竜江省のすばらしい観光の名刺となっている。春夏、扎竜湿地には、葦が青々と茂り、野の花が満開に咲き誇り、生気に溢れ、ますます多くの観光客をひきつけている。




 

 

 

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