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中国、ソマリア海域に海軍派遣
本誌記者/段 崴

20081226日は、中国海軍の発展史に残る日となった。中国海軍の艦隊が、海南の三亜港で汽笛を鳴らし錨を揚げ、数万キロ離れたアデン湾・ソマリア海域に、商船の護衛のために向ったのである。これは中国海軍初めての遠洋行動であり、中国の軍艦が初めて海外で行った人道的義務の履行である。

4400カイリ――中国海軍初の遠洋任務

ここ数年、日増しに頻繁になっている海賊行為が、世界の人々を憂慮させている。アデン湾のソマリア海域で、海賊が通過する船を勝手気ままにハイジャックし、ここを航行する船舶や船員の安全を脅かしている。20081113日、天津の漁船「天裕8号」がハイジャックされたのに続いて、1217日には中国交通建設集団の「振華4号」が、アデン湾で再び海賊の襲撃に見舞われた。

ソマリア海域の海賊による商船ハイジャック問題は、国際社会の高度な注目

を引き、NATO11カ国とその他6カ国がすでにソマリア海域の船舶護衛および海賊行為撲滅のため、艦隊を派遣している。

20081223、中国国防部は記者会見を開いた。国連安保理は数回決議を採択して、各国のソマリア海域での海賊行為取り締まりに授権しており、同時にソマリア臨時政府も、各国に海賊行為を撲滅してくれるように呼びかけていると、国防部のスポークスマン、国防部新聞事務局副局長黄雪平大佐は説明した。そのため、中国政府は海軍艦艇をアデン湾・ソマリア海域に派遣することを決定した。これ以前にソマリア中国駐在大使が、中国に海軍の軍艦をソマリア海域に派遣して護衛活動を行ってほしいと要請している。

20081226、ミサイル駆逐艦「武漢」号と「海口」号、総合補給艦「微山湖」号、2機の艦搭載ヘリコプターと800人あまりの兵士と将校からなる護衛艦隊が、海南三亜から出航し、アデン湾・ソマリア海域に向った。

計画通り、中国海軍の艦隊は西沙、南沙、シンガポール海峡、マラッカ海峡を経由して、インド洋を横断して任務海域に到着した。延べ航程は4440カイリ以上である。

中国共産党中央軍事委員会、中国海軍司令員呉勝利大将によると、これは中国初の海軍海外派遣による国際的人道的義務の遂行であり、中国海軍初の遠洋における商船安全保護活動であり、中国が国家利益と世界平和の維持活動に踏み出した重要な一歩である。 

ますますひどくなるソマリア海賊の被害

 ソマリア海賊によるハイジャック行為の横行は、長期にわたるソマリア内戦と無政府状態が根源である。ソマリアは、1991年から長く続く内戦に陥った。現在、ソマリア国内には軍閥が林立しており、臨時政府やその他の軍閥に対抗するために、武器を密輸して武装を拡大している。その武器密輸のための資金を、ハイジャックした船の身代金でまかなうのだ。統計によると、ここ2年間で海賊が得た身代金は3000万ドルにのぼる。周知のように、アデン湾から紅海までの水域は世界でも最も交通量の多い水路の一つで、戦略的にもきわめて重要な場所であり、往来する船舶は毎日数千隻を数える。海賊の「商売」には願ったり適ったりの場所である。

 フランス人カメラマン、ヴェロニク・デ・ヴィグリーはかつてソマリア海賊のリーダーのハサンを取材し、海賊リーダーの顔写真を撮ってそれを公開したことがある。彼女の取材に対し、39歳のハサンは得意げに、3年間で自分が率いる海賊グループはメンバーが350人に増え、その殆どは漁民と退役軍人であると語った。漁民は航海に詳しく、軍人は武器を使える。コンピュータに長けた若者に全地球測位システムGPSを操作させ、進んだ通信設備を利用して目標を追跡し、ハサンは自らハイジャックの指揮や関係方面との折衝を担当している。

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