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1851年から、すでに世界30カ国の国家で100回にものぼる万博が開催されてきた。しかし、上海万博は発展途上国で行われる初の万博で、このため今回の万博が未曾有の注目をあびることになった。
万博事務局の要求や博覧会国際事務局の関係規定では、博覧会の建築物は永久性のものと臨時性のものと2種類に分けられ、上海万博では永久性の建築物が全体の30%を占め、あとの70%が各国がつくる国家パビリオンなどの臨時的な建築物である。開幕が近づくにつれ、計画された万博ゾーン青写真にそって、上海万博ゾーンの建設はテンポを速めている。現在のところ、「一軸四館」といわれる永久性のメイン建築物がほぼ完成し、全長1.3キロで幅100メートルの万博ロード、テーマ館、万博センター、演芸センター、中国館などの輪郭がほぼ現れてきているところである。
すでにメイン構造が完成した中国館、テーマ館などのゾーン内のシンボル的建築物は、そのデザインのなかに多くの東方建築の要素が取り入れられており、鮮明な唐代の建築様式を示していて、建築物自体が中国文化の気脈やコードを表していて、外観のデザインから斗拱構造、老虎窓(天窓)の採用に至るまで、伝統と現代の融合を成し遂げている。このほかにも、万博のシンボルマークの「都市発展のなかの中国的特色」という理念など、各種の館内の展示物にもさまざまな方面で中国特有の伝統文化の要素が現れる。
上海万博事務局の担当者によると、各国は各自のパビリオン建設案を打ちたてるのに力を注いでいるという。何年か前、イギリスの6つの設計グループがわざわざ上海まで実地調査にきて、その後イギリスに6つの設計案を提出したという。この6つの案が提出されたのち、ふたたび上海に赴き、一般の上海市民にむけて展示し、意見を求めた。参考投票の結果をもってイギリスにもどり、現在のところ、ゼロ排出、生物分解が可能で、取り壊しができるイギリスパビリオンの案が採用されている。
今後、上海万博ゾーン内の各国の国家パビリオンは、自ら建築するパビリオン、賃貸パビリオン、連合パビリオンという3種類にわけることができる。現在正式に発表されている各国の国家パビリオンの設計案は実にさまざまな特色をそなえたもので、デザインのなかにさまざまな要素やシンボルを溶け込ませたものとなっている。スペイン館はフラメンコを踊る女性のスカートがひらひらと舞い上がるイメージをもとにデザインされ、イギリス館は不規則にならぶ建築の外壁が乱反射する光ファイバーで作られており、人の目をくらまし、想像力をかきたてるもので、スイス館の外壁は大豆繊維からつくられた建築材料で、環境保護や自然という理念を全面的に押し出したものである。外壁が「呼吸」するという日本館は、ハイテクと環境保護という特色を強く押し出したもので、ルクセンブルグ館は林のなかの城という鮮やかなイメージで、「小さいけれども美しい」というテーマをみせている。現在、主催者が建造しているアフリカ連合館は多くのアフリカ文化の要素をとりいれ、アフリカ文化広場という付属施設をもつ。アフリカ連合館は40あまりのアフリカ国家がこのなかで展示を行う予定である。
ゾーン内の建築はハイテク技術とイマジネーションあふれた色彩をもつと同時に、排出ゼロ・汚染ゼロという環境保護的特色を示している。永久性建築の多くのパビリオンでは競い合うように太陽エネルギーや地熱が用いられ、雨水の収集・浄化などのハイテク循環装置も備え付けられる。同時にゾーン内の車両はみな汚染物質排出ゼロの新エネルギー交通手段である。
ハードである建築以外にも、上海万博はサービスや運営などのソフトの方面での支持も必要とされている。2008年9月、上海市は「万博を迎えるための600日行動計画」を発表し、市民のマナー向上など文化的素質を高めるための指導をおこなおうとした。政府は独立した第三者に依頼し、100日に一度評価を行ってもらい、上海の各区や県、そして各業界に点数付けや順位付けをして、その評価結果を社会に公示するというものである。
「万博を迎えるための600日行動計画」のほかにも、2009年に上海は「3つの5行動」を行い、毎月5がつく日に、「笑顔サービスの日」「清掃の日」「秩序を守る日」などのそれぞれ違ったテーマをもうけるというもので、市民のよい素質を自ら高めるための指針とする。2010年万博が近づくにつれ、上海では文明的な新風を造り上げようというさまざまな施策がたびたび行われるだろう。上海市は万博というこの機会をかり、よい社会環境とサービス環境を作り上げ、中国の東にあるこの昔からの商業都市に現代的な流行だけでなく、人間の温かさを付け加えようとしているのである。