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上海、100年の記憶

 浦西のバンド建築がかつての上海の尋常ならぬその歴史を代表しているとすると、川をへだてた浦東にある建築物は、新しい上海の象徴である。ここは近年、都市の姿の移り変わりが最も激しいところで、上海の最も高い建築物もここで絶えず更新されている。468メートルの東方明珠テレビタワーから492メートルの世界金融センターまで、さらに現在では580メートルの上海センターで、上海は天にむかってどんどん拡張している。かつては荒れ果てた土地であった浦東は、驚くべき速度で上海の輪郭線を新たに描き直し、毎日多くの富を吸い取り、最高点へ向って高さを競いあうのである。

 20世紀には、南京路に行かなかったら上海に行っていないも同然だといわれたが、21世紀には新天地に行かなかったら上海に行っていないも同然、といわれる。新しい世紀に入って、上海の街中には、「新しいものを好むが、古いものも嫌わないため、このように大きくなったのだ」という上海の特徴を反映した新しいことわざがうまれている。第一回中国共産党代表大会が開かれた跡地である新天地は、かつては古くてぼろぼろの石庫門(上海独特の民居)が集中していた地域だったが、上海の都市改造によって、近代のこれらの典型的な住宅建築が整備され、新しい内容を加えられた。これらの新しいレジャー地区は、観光であろうと娯楽であろうと、グルメであろうと買い物であろうと、一歩歩くごとにその風景がかわり、国を出ずして異国情緒が味わえるところとなっている。むかしの住宅区が上海の最先端のファッション・レジャー地区に生まれ変わったのである。

その実、新天地だけが現在の上海を代表するものではない。上海には旧市街にある長い歴史をもつ城隍廟、陸家嘴にそびえたつ現代ビジネスセンター、そして孫文・宋慶齢、周恩来、魯迅などの旧居もあり、水と緑にあふれた人にやさしい住宅区、100年の歴史をもつ老舗、最新の世界トップブランドもある。さらに、世界で五番目の摩天楼である上海の摩天楼、そして中国で最も高い建築となる予定の上海タワー……。上海の様式と西洋の様式がここで一体となり、新と旧、伝統と現代のまざりあったこの大都市を生み出し、多元化された、包容力のある、繁栄した上海を生み出しているのである。今日の上海は中国で重要な科学技術・貿易・金融・情報の中心であるだけでなく、さらに国際文化が融合し交流する場所なのである。中国の上海は、かつての栄光のうえに立ち、グローバル都市として成長した姿を全世界に見せるのである。

 

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