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記者:わが国と外国の紡績業界とは、技術的にはどれくらいの差がありますか? われわれの製品は世界一流のレベルにならなければならないのでしょうか?
王副会長:現在、企業には外国のものならばすべてよいという外国崇拝はなくなり、なによりも製品のコストパフォーマンスを重視するようになりました。われわれの製品は外国のものよりすべて悪いわけではありませんが、一部の製品の安定性と信頼性は、確かに外国製品に及びません。
しかし、技術の問題については、私は高い技術を使うほど製品がよくなるとは思っていません。われわれの多くの企業は市場のニーズに応じなければならず、例えば、外国の杼なし織機をつくる数社の大手企業は、技術は非常に熟達していたのにもかかわらず、けっきょく倒産してしまいました。原因は市場がないことでした。製品技術が高度化すればするほど市場があるとは限りません。紡績業界の発展は多元化すべきだと思います。高い技術の研究を行うことはできますが、けっきょく製品は市場のニーズに応じなければなりません。コストパフォーマンスは重要なことです。われわれは市場の受け入れ程度によって製品を決めるのであって、高い技術を使った高級品がよいとは限りません。
記者:中国の紡績業はどういう発展戦略をとるべきですか?
王副会長:ある人は中国紡績業は大規模化か高級化の道を歩まなければならないと主張していますが、この点について、私は違った意見を持っています。大規模化を実行できるか、高級化を実行できるかは、金融危機の下でよく考えてみるべきです。
まず大規模化をとりましょう。この大規模化は制限すべきものです。規模が大きくなると、コストを下げることができます。しかし、製品を買ってくれる充分な市場がありますか? 市場が変動すれば、規模を大きくした企業ほど損失は大きいのです。魏橋集団を例にすると、市場が好調であった時はよかったのですが、現在受けている衝撃はもっとも大きいのです。次は高級化です。高級品を生産してきた華宏集団が、金融危機で受けた衝撃はかなりひどいものでした。高級品市場が衰退したからです。現在、市場に誰がしっかりと立っているのでしょうか? 寧波の百隆、華富など差別化戦略をとる企業です。華富はその特殊なエコ製品で市場をリードし、新しい市場を拓きました。金融危機の衝撃を受けても、規模を縮めるどころかさらに投資を増やしています。
記者:すべての企業が差別化経営を実現できると思いますか?
王副会長:すべての企業に差別化経営をしてもらうことはできません。それは企業の管理や技術などが、かなりのレベルに達してから実現できるものです。差別化とは、一種の考え方や理念で、差別化を実行しなくても、製品のコストダウンや管理を強化し、消耗を減らすことができます。
記者:人々はよく危機について論議しますが、「危」以外に、金融危機が紡績業にもたらした「機」、つまりチャンスはどこにありますか?
王副会長:紡績業界はイノベーションが不足し、構造調整が進まず、ブランドの建立が遅れているなどの問題があると、われわれは今までもよく言っていました。これらの問題は、金融危機の前にすでにあったものですが、企業が儲けることができていたときには、充分に重視されませんでした。現在、金融危機により企業は苦境に陥り、自分の問題についてよく反省するようになりました。市場が好況を呈する時に、企業間の買収や再編は難しいですが、市場が不況になると、かえってたくさんのチャンスが生まれます。今みんなは熱心に協力しあおうとしています。危機の中で、われわれは小手先だけの技術改革を行うのではなく、根本的に経営パターンを変える必要があります。この意義から言うと、金融危機は中国の紡績業にとって、苦しい時期ではありますが、優れたものが勝ち残るチャンスとも言えるのです。