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数十万人にものぼる綿摘み労働者が、河南、甘粛、四川、陝西、江蘇、安徽、青海省から新疆へ綿摘みに移動してゆく。このような大規模の季節労働者の移動は、毎年の異郷への労動力移動という大行事のひとつである。今や綿摘み労働者の移動はほとんどが政府によって手配され、それは一部の経済未発達地区の農民の家庭収入増加の重要な手段となっている。わずか2カ月の間だけ、各地区からの数十万人は規律正しくある地区へ移動し労働を行う。就業者にとっても、事業者にとっても、それは好都合なことである。
綿摘み労働者の奪い合い
「私たちは、手の早い綿摘み労働者を何人か雇いたくて、午前中からずっと待っています。今年は綿摘み労働者を呼び寄せるために、わざわざ新しく部屋を造り、大型乗用車をチャーターして駅まで迎えに来ましたが、それでも、十分な労働者を雇えるかどうか分かりません。今は、労働力をさがすのは難しいのです」と、昌吉州マナス県労働力市場に、綿摘み労働者を出迎えに来た綿作農民は、さほど多くない人の数を見て語った。
ここ数年、市場利益が良いという情報に影響され、新疆の綿栽培面積は次第に増えている。科学技術の使用によって、1ムー(6.667アール)あたりの生産量は150キロに達し、綿摘みに必要な人力も増えている。しかし、労働力の欠乏のため、綿摘み期間には新疆各地の綿栽培区が綿摘み労働者を奪い合う状態となっている。
新疆各地に通じる中継駅に、綿摘み労働者を運ぶ汽車が到着すると、多く人がすぐに駅の出口に殺到した。綿摘みの季節である9~10月は、新疆の綿栽培区の労働力の奪い合いのピーク時となっている。各地は綿摘み労働者を新疆に呼び寄せるため、優遇政策を次々と出し、とくに生活環境の向上は各綿栽培区の必須条件とされている。いかにより多くの綿摘み労働者を呼び寄せるかが、各綿栽培区で注目される問題である。最も摘み手としてふさわしいのは中国中部の省で同様の仕事をしている人たちで、彼らはこの仕事について熟知しており、さらに強く忍耐力があるからである。