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調和のとれたコミュニティー
占里には8つの井戸があり、一番ふるいものは何百年も前のものである。毎日明け方に一番初めに水を汲みに来た人が、まず枯れ草を井戸の中に入れてから水をくむ。枯れ草は自然を表し、自然によって井戸の神を感動させ、人は罪悪から逃れることができるのだ。占里の森は深く、空気は新鮮で、木蔭に建てられた高床式の木の家は原始時代の部落遺跡のようにも見える。
占里は辺鄙なところにあるが、素朴な自然観と進んだ人口意識をもつ。一人当たりの平均耕作面積は1.55ムー(約100アール)で、この数字は全県の一人当たりの平均耕作面積の二倍に近く、全国の平均耕作面積よりも広い。ほかの村が食糧問題を解決しようと、収穫量の多い水稲を植えていたときも、占里は伝統的な収穫量が少ないが、おいしいもち米を植えていた。多くの良田をもっていたので、それだけの余裕があったのである。客好きな村民たちは香り高いもち米、甘酒、鶏や鴨、漬けた魚でお客をもてなす。この地の人々の平均寿命は70歳以上で、90歳以上の老人も少なくない。身体的・生理的欠陥のある子どもが生まれたこともなければ、変な病気にかかる者もいない。占里は風紀がよく、夜は戸締りせず、老人を大事にし、子どもをよく教育する。さらに、鼓楼や食糧庫、木造の家、村の門、藍染め、伝統的服装や音楽などの典型的なトン族の文化をもつ。
楊儀波 男、トン族。貴州従江民俗撮影ネットの高級カメラマン。時代の変化につれて消えゆく少数民族の文化をカメラで記録することに情熱をそそぎ、「多彩貴州、中国国際撮影大展」に幾つかの作品が入選、「情満貴州撮影大会」では、最優秀発見賞、最良人気賞を受賞した。
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