| 中国画報の購読 |



西湾村は蹟口鎮北の1キロのところにある。山を背に川に臨んだ場所に明・清代に建てられた古い民家は、長さ250メートル、幅120メートルで約3万平方メートルの範囲に散在している。村の建築は、高さ2メートルの壊れた壁に囲まれている。村にある2本の大通りと5本の横町は、すべての民家をきちんと連ねている。家々の間に脇門があり、一つの家に入れば、村全体に行けるように工夫されている。西湾の民家のスタイルは、蹟口のそれと明らかに違っており、典型的な山西風の四合院であり、黄土文化の特色が色濃く、今も完全に保存されているものは40カ所である。村の建物の仕組みは合理的で、特に大門や垂花門(屋根の四隅の桁に角材が垂れて、彫刻や丹青を施した家の二番目の門)、目隠し壁、居間を飾る木彫、レンガ彫刻、石彫刻などには冴えた職人技が伺える。通りの脇にある石額は特に趣きがある。
李家山村は、蹟口の南から5キロのところにあり、明・清時代(14世紀中葉から20世紀初期まで)に李氏一族が建てた村である。村の民家は、ヤオトン(洞窟型の住居)を主として黄土の山肌に散在している。ほとんどのヤオトンは四方形の中庭を囲んでつくられており、軒に庇が伸びている。大きい四合院は、灰色のレンガで築かれており、形もスタイルも芸術性も非常にすぐれたものである。目隠し壁ややぐら、軒、ヤオトンの門と窓に施された木彫やレンガ彫刻の人物や山水、花鳥虫魚、動物などはいずれも精緻で、高い芸術的価値を持っている。



蹟口から黄河を20キロ溯ると、東岸に切り立った大きな壁がある。石壁には、数千年にわたる川の浸蝕によってできた天然のレリーフがある。この天然石の浮き彫りの総面積は約1万平方メートルにも及び、壮観そのものである。それは、見ようによっては、人物画だったり山水画だったり動物画だったりする。ここに来ると神業を体験できるとでも言えようか。
観光ガイド:
アクセス:車で行く場合は、京石高速道路を8時間 700キロあまり走ると蹟口に着く。列車で行く場合は、離石市西駅で下車し、蹟口往きのバスやマイクロバスに乗り換える。離石へ行く長距離バスは、長距離バスターミナルから16:00以前は30分ごとの発車で、所要時間は約4時間。離石西駅から毎日蹟口往きのマイクロバスが運行し、所要時間は約1時間。
蹟口古鎮の見学はすべて無料。村の古代建築のほか、周りには古い街道、陳家垣の黄土高原景観、馮家会の土林、黄河浮き彫り画廊などの自然景観もある。蹟口古鎮は、四季折々美しいが、特にナツメが採れる秋がすばらしい。ナツメ祭りの期間中、ヤンゴ(田植え踊り)などの民間芸能が演じられる。冬の黄河も特色があり、川面に大きな氷の塊が流れ、壮観そのものである。