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中国革命の旅
文 譚星宇

中国文化で赤はめでたい色である。伝説によると、原始時代に燧人氏が木をこすりあわせて火を取る方法を発見し、人類はそのときから調理された食物を食べ始め、体の健康を守ったという。それと同時に、燃えあがる炎は暗い夜に光明をもたらし、獰猛な野獣を追い払った。そのため、祝祭日になると、さまざまな赤い色を装飾につかって人々の喜びを表現するようになったという。

2009年は、中華人民共和国建国60周年に当たる。中国各地でさまざまな盛大な記念活動が行われる。「赤色の旅」はその中でも非常に中国的特色のある活動の一つである。1921年中国共産党の創建から1949年中華人民共和国の建国にかけての30年にわたる歴程は困難に満ちたものだったが、逸話やロマンには事欠かない。歴史を愛する中国人は各地の革命ゆかりの地を尋ね、当時の激情に満ちた歳月を回顧するのだ。中国共産党の創建と奮闘を中心とする中国現代史は赤色の革命史である。200412月、中国政府は『20042010年全国赤色観光発展企画綱要』を制定し、中国革命各時期の奮闘過程を現す12の重点革命観光区の計画を立てた。ここでは代表的な四つの革命観光区を紹介する。

第一ステーション 上海

上海は中国でも最も早く現代化を実現した都市であり、中国共産党の創建地でもある。

1921723、中国共産党第一次全国代表大会が上海のフランス租界である望志路106(現在の興業路76)で開催された。各地から集まった10余名の代表は狭い石庫門(上海独特の洋館)の広間で、中国の前途と運命について討論した。

今では、アオギリが生い茂る中国共産党第一次全国代表大会会場の旧跡は、上海で最も代表的な観光地の一つとなっている。毎日1000名あまりの国内観光客のほかに、多くの外国人観光客もやってくる。ここは外国人が中国と中国共産党を理解する窓口となっている。

記念館の展示ホールに入ると、まず目に入るのは『共産党宣言』の最初の中国語の訳本である。この本は真ん中にある閉じられた戸棚の中に置かれ、その上には「国家一級文化財」という説明が付いている。そのほか、中国共産党の創始者の1人である李大釗(18891927)の写真のオリジナルと彼の英文タイプライターなどがあり、その時代特有の息吹を感じさせ、観光客を引き付けている。この建物にある机、椅子、ガラスの花瓶、白地に色絵を施した茶道具や電灯などは、もとあったように陳列されている。当時使われていた灰皿、マッチ箱置きや電灯のスイッチも例外ではない。2008年までに、面積18平方メートルに過ぎないこの中国共産党第一次全国代表大会会場の旧跡は、国内外の見学者のべ35万人を受け入れたという。

中国共産党創建歴史文物陳列館の二階には、ろう人形が置かれている。参加者が真剣に『中国共産党の最初の綱領』を討論する場面が再現されており、人物の表情は真に迫り生き生きとしている。中国共産党第一次全国代表大会の代表の中でも最も有名なのは、中国現代史上の最重要人物、毛沢東である。彼は中国共産党の創建に参与した当時、わずか28歳だった。最も若い代表は19歳でしかなかった。このような若者の一団が現代中国の運命を変えるなどとは、誰が思っただろうか。ガイドが解説するたびに、観光客の中からは感嘆の声が沸きおこる。

史料によると、妨害を受けたため、中国共産党第一次全国代表大会は最後の一日、浙江省嘉興南湖のうえの遊覧船に会場を移した。この船の上で、中国共産党の最初の政治綱領と決議が正式に通過し、中国共産党の誕生が宣言された。現在、嘉興の南湖観光区にある遊覧船は毎年観光客をのべ100万人受け入れている。遊覧船は1950年代に当時会議に参加した人の記憶にしたがって再現され、毎年整備が行われている。南湖革命記念館は2万平方メートルの新館が建設中だ。30人あまりの従業員は新館の展示準備に忙しい。

中国共産党第一次全国代表大会会場跡の街路の向こうは上海の最新流行のシンボル、「新天地」だ。そこは上海の伝統的な石庫門の横町と現代感に満ちた新しい建築を結びつけ、中国の最先端の要素を集めたところで、上海の歴史文化と現代生活を味わう最もよい場所である。中国共産党第一次全国代表大会会場跡を見学したあとすぐに「新天地」のカフェに来た観光客は、見学の感想を聞かれ、コーヒーカップを手にしながら、すてきな店内を見回して答えた。「『共産党宣言』のなかに、『できるだけ早く生産力の総量を増加させる』とあったと思いますが、われわれはもう実現させましたね」。

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