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わずか数十平方メートルの店舗の中に、百以上の小さな棚がある店舗があり、千種にものぼるおしゃれでおもしろい商品が売られている。すこし不思議に思う人もいるかもしれないが、今や、北京・上海などの大都市には、このような店舗が雨後のたけのこのように増えている。このような店舗は「格子店」と呼ばれている。




店で売るのは他人のもの
格子店というコンセプトは日本に由来する。市場の管理者がブースをそれぞれ個人経営者に貸すように、多くの店舗の主人は店舗内に多くの格子形の棚を設け、そのスペースを貸し出している。毎月わずかなレンタル料で、そのスペースに自分の商品を置いて売ることができる。棚という自分の店舗を持つというわけだ。専門の店員が代わりに販売を行ってくれる。ここ数年、このような経営様式が中国で流行するようになった。
北京の繁華な商業区である西単には、さまざまな格子店がある。「偶然に西単で格子店のような店舗を見つけ、経営してみようと思いました。たくさん儲けることはできませんが、このような賃貸式の商売は割合と安定していて、生計の維持には問題ありません」と、店主王宇は語る。彼によると、格子店の商品の種類は多く、どんなものでも店で売ることができる。
「魔方格調」はさまざまな小物アクセサリーを売る格子店である。多くの商品が念入りにデザインされた棚の中に置かれ、多くの若者を引き付けている。「お客の多くは若者で、週末の売り上げが好調です。一日あたりたった数元で一つの棚を借りることができ、店主気分になれると同時に、お金を儲けられます」と、店主蘇頴は語る。
格子店の店主
ある格子店で、記者は売れ行きを調べに来た「格主(格子店の店主)」に会った。
「淘宝・易趣などのサイトにはネット販売のスペースがありますが、その競争は激しく、売れ行きは芳しくありません。ネット販売の補助として店を開こうと思いましたが、まだ資金が足りないので、格子店を賃借りしました。これは自分のネットショップのPR店にもなります」。石磊は言い終わってから、得意げに自分の格子店を指差した。なるほど、ネットショッピングの名称、インターネット上のアドレスが棚の目に立つところに貼られている。
張亮は北京のある大学の学生であり、さらに人形とアクセサリーを売る格主でもある。始めたばかりの数カ月、自分の商品は予想を裏切り、あまり売れなかった。絶えず商品の調整や市場分析を行うようにして、ようやく今、毎月の収入が大学の生活費に充てられるほどになった。格主をするのはお金を稼ぐ以外にも、商売の経験と自我の充実を獲得するためであると、張さんは言う。
趙敏は外資系企業の市場関係の仕事をしており、収入も高い。「さまざまなアクセサリーのデザインをするのが好きなので、棚を借りました。ふだんは仕事が忙しくて、店舗にかまける時間はないので、格子店はちょうど私にぴったりなんです」と、趙さんは言う。思いがけず、格子店の収入は彼女のもう一つの安定した収入となっている。最初、彼女は格子店に時間や精力をあまりかけていなかった。しかし、商品の売れ行きがよくなるにしたがって、彼女は店に工夫をこらし始めた。今や、彼女の商品は種類が豊かになり、商売もさらに繁盛している。
趣味で格子店を経営する人がどんどん増えている。彼らの気持ちとしては、店主となるのが目的ではなく、自分の趣味を他人と分かち合いたい、というのが本音である。毎月のレンタル料はそんなに高くないし、自分の商品を展示して、他人と自分が素敵でおもしろいと思うものを分かち合いたいだけなのである。