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平民の手になるインペリアル・イースターエッグ
文と写真 周超

6年もの間、董保国は300以上にもなるさまざまなエッグアートをつくりあげ、彼の自慢となっている

董保国は2001年に右足が麻痺したため、エッグアートを作る際にも狭い空間で足をまっすぐにのばしている必要がある。

刀で卵の殻に花を彫刻する

エッグアートに小さな花を飾る

 宝石のような青いがちょうの卵の宝石入れは、がちょうの羽が底にひいてあり、金でふちどられている。戸が開いたダチョウの卵のカボチャの馬車は、真珠で飾られた天井があり、人造ダイヤモンドの戸びらがある。直系1.5ミリしかない鶉の卵の赤いイヤリングは、銀色のバラが嵌め込まれている。紅サンゴがぶら下がった鴨の卵のオルゴールは美しく「エリーゼのために」を奏でる……。

インペリアル・イースターエッグの達人

 一つの普通の卵が、董保国の両手にかかると、華麗で立派な工芸品へと変わる。「ロシアのイースターエッグは目を奪わんばかりに美しく、造型やライン、宝石装飾に手をかけており、とくに卵の合わせ目の部分は必ずぴったりとかみ合っていいます」董保国はエッグアートについて語り出すと、顔をほころばせた。

 董保国はもともとは水上運輸会社で働いていたが、骨腫を患って2001年に右足が麻痺した。2003年の秋、家で無聊をかこっていた董保国が、古本屋で買ってきた『芸術世界』をパラパラとめくっていると、突然、そのなかのロシアのインペリアル・イースターエッグを紹介した文章が彼の目をひきつけた。もともと手仕事が好きだった彼は、これは自分でも作れるのではないかという着想を得た。

 董保国は家の中から鴨の卵をひとつ探しだしてきて、それをゆでたあと、片刃のナイフで用心ぶかく半分に切り、中の白身と黄身を掻き出して、きれいに洗った。殻が乾いた後、切り口を上にして、金の糸で縁取りし、卵の殻の表面に金粉をふりかけ、さらに小さな真珠と金メッキのチェーンで外部を飾った。1日の作業で、董保国はとうとうそれを完成させた。初めてのエッグアートは精緻とはいえなかったけれども、エッグアートとしては立派なものであった。のちに展覧会のなかで、この作品はある見学者に買い取られていった。

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