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最終的な建築造形は現代的な様式となったが、細部には中国の伝統的な建築要素をたくさん取り入れている。建物の周囲の列柱付き回廊は国内外の大型建築の常套的手法であり、その精華を取り入れたもので、その比率や部分には修正を加えている。屋根や基礎部分は、古代建築のもつ重みを取り去って、簡潔で明快なものとしている。建築の基部には中国の伝統的な須弥座式の高い平台を採用し、その大きさがもつ気迫を見せている。それと同時に、「人を根本とし、物は人が使うもの」という建築思想の具現を重んじている。たとえば大会堂の階段は、幅が広げられ、階段数も多く、人が歩きやすい階段となっている。それは荘厳を感じさせると同時に配慮も感じさせる。また大会堂の外壁に明るいクリーム色を採用したのは、古建築のもつ赤褐色の抑圧感を避けたためでもある。
大会堂の内部装飾は、「包容」を具現している。多くの題材は民族イメージを体現すると同時に、内包を含んでいる。たとえば、国家接待ホールの入り口ホールに置かれた「黄山の迎客松」の屏風は、中国人民は黄山の迎客松のように熱烈にお客さまを歓迎するということを意味しており、中国の山河の美の具現でもある。蓮の花や蔓草文様などの人民大会堂の多くの装飾図案は豊富で華麗で、「美しい円満」を寓意している。