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7月24日はいつもと変わらぬ金曜日である。お昼の12時を回ったばかりのころ、69歳の楊崇慶は北京の牛街にあるモスクにやってきた。小さいころから牛街で生活してきて、退職後十数年、楊崇慶はきまってここにきて礼拝している。「牛街のモスクでの礼拝は私の生活のなかで欠かせない行事です。私のおじいちゃんも父もみなこの習慣をもっていましたし、今では私の子どももここで礼拝をしています。」
イスラームの礼拝の習慣として毎週金曜日の午後に、ムスリムたちはモスクに集まり「主麻拝(金曜日の礼拝)」を行う。このため金曜日は「主麻日」ともいわれる。全国にその名をとどろかすモスクとして、牛街のモスクは牛街付近に住むムスリムたちの礼拝の場であるだけでなく、北京のその他の地域、ひいては他の都市からやってきた信者をひきつけている。多くの人たちが事前にモスクの中に入って目を閉じ心を落ち着けている。さらに多くの人が三三五五集まっておしゃべりをしていて、国家の大事から知人のうわさ話まで話題にならないものはない。「多くのムスリムの老人は、金曜日の礼拝の前の時間をいつもの仲間たちの決まった集まりの時としています」と、記者は聞かされた。以前は牛街に住んでいたがのちに引っ越した仲間が多くここにもどってきて、かつての隣人たちと昔話に花を咲かせるのを習慣にしている。午後の太陽がモスクの中庭の天をつくような古樹を照らし出し、時折すずめやカササギなどの鳥が屋根をかすめ、モスクになごやかな雰囲気をもたらしている。
お昼の12時50分ごろにはすでに千人近くのムスリムたちがモスクに詰めかけている。金曜日の礼拝はまもなく始まろうとしており、庭に座っていたムスリムたちも次々に靴をぬぎ、モスクの大殿にあがってくる。
大殿はまたの名を朝拝殿といい、モスクの西側にある正殿である。これは聖地メッカの方向を向いていて、モスクでも最も重要な部分となっている。大殿は正面が五間、三棟が連なる建物で、千人が一度に礼拝できる。殿内のアーチ型の門はアラビア式の先端がとがった形をしており、そこにはさらに金文字で『クルアーン』の文句やアラーを讃える句が書かれている。