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文 于麗麗  写真 唐濤

 

 

 

常州

 次の都市は常州である。上海と南京の間にあるこの都市は、素朴で飾り気がない小さな都市である。上海のような喧騒も、南京のような活気もないが、のんびりと分に安んじている。接待役の役人でさえ、満足げにこのように言っている。「この小都市での生活は、とてものんびりとしていますよ。」

 常州には「竜城」という別名がある。ここに全国最大の恐竜パーク基地があるからである。恐竜パークの面積は40ヘクタールほどで、中国の一連の恐竜化石を集中的に収蔵している。この都市のもう片方には、中国一の仏塔である天寧塔が聳え立っている。

 仏塔の周囲には千にもおよぶ玉塔がからできた「中国一の塔林」があり、塔の南には高さ19.8メートル、直径3メートル、重さ200トンにもなる2本の九匹の竜が刻まれた柱が東西に分かれて建っている。驚いたことに、塔にはエレベータが設置されていた。塔の屋根は赤い漆で塗られており、地面にはレンガが敷き詰められ、てっぺんには金色の丸屋根があり、そのなかには重さが15トンにも達する「全国一の高さにある鐘」がある。この仏塔の中では古い時代と現代が交差しているといってよいだろう。

蘇州

 古さと新しさが交差してお互いを照らし輝かせているのは、蘇州もまた同じである。

 蘇州は江南の水郷で、至るところに川と橋、そして家がある。そのなかでも最も有名なのは山塘街である。塘街に入ると、住民が昔ながらの生活をしているのが見て取れる。塘街にある店舗や住まいは昔と同じようにびっしりと建ち並んでいて、ここの家屋はほとんどが道に面して前門があり、川に面して裏門がある。さらに道をまたいで建物が造られることもある。山塘街は典型的な水辺の街で、川には美しい遊覧船が行きかっている。今でも川辺で衣類や野菜を洗っている人がいる。数千年たったのちも、塘はやはり白居易が造ったあの塘であり(白居易が蘇州の刺史だったときに塘街を造ったとされている)、そして『紅楼夢』のなかの「繁華雑踏の中でも一、二を争う富貴・風流に満ちた地」という言葉の通りなのである。

 2008年、蘇州の提出した「古都保護と刷新」案が国際選抜委員会の審議を通過し、2010年上海万博ベストシティ実践区のパビリオン実例に選ばれた。蘇州は地区クラスの都市で国内唯一、「歴史遺産保護と利用」実例をテーマにした唯一の国内都市となった。

 塘を足を踏み入れると、時間が遡ったように感じるだろう。しかし、蘇州にある工業園区に足を踏み入れると、まったく違う光景を目にすることになる。高いビル、工場の建物、商業ビルが林立し、この数年、蘇州の名が世界に轟きわたったのは、シンガポールとの提携がもたらした高い効果と利益による。

 シンガポール国立大学の東南アジア研究所所長の鄭永年はかつて、シンガポール蘇州工業園区は世界に現代主義とポスト現代主義の蘇州式コンセプトをもたらしたと指摘したことがある。ここ数年の蘇州工業園区の最も重要な貢献は現代の蘇州を「世界地図」にのせたことにある。

 中国本土において、蘇州は中国の改革開放の一つのモデルとなり、この成功はシンガポールの先進的な成功経験を参考にしただけでなく、園区がこれらを参考にして「本土化」改造をへたのち、その「コピー」可能なモデルによって、国内のその他の地区の改革・発展にひとつの手本を示すことにもなった。

江蘇省漫遊の数日は、瞬く間に過ぎ去った。深く入りこもうとしても、それは難しかった。しかしどの都市も、まさに人が住みやすい都市への努力を続けていることをとらえることができた。この3つの都市では、みな新旧の文化が入れ替わり、激突し、そして融合していた。彼らはさらによりよい都市を目指しており、われわれの生活もさらによりよい生活へと向っているのである。

 

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