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染付磁器のワンワンと吼える犬、水墨色の幾何学空間、跳躍する漢字と戦う象形文字。2009年7月23日、「講・述――2009海峡両岸現代芸術展」が中国美術館で開幕した。これは、中国現代芸術の集中的な展示を行うものである。




20世紀末から、中国芸術界に古典芸術や近代芸術とは風格の異なる現代芸術が現れた。その芸術様式は写実を主とせず、芸術家個人の観念と言語表現をとり、多くの芸術流派を形成し、西方芸術の立体派、未来派、超現実主義、抽象主義、ポップアート、写真写実主義などと密接な関係にあるものである。中国の人々にこれらの新しい芸術スタイルは受け容れられるのか? 中国現代芸術とはいったいどのようなものなのか?
2008年10月、北京の中国美術館と台中の台湾美術館の2人の館長は、提携展示について差し向かいで話し合いをし、中国現代芸術の提携展示を決定した。6月、まず台中で展示が行われた。伝統的な色彩を持つ『祭りの門』や、歴史人物や事件を再現した『花が咲き、花が散る』は農村と都市の変遷を語っている。子供時代を記録した『都市遊記』、奇抜な想像による『花の間の迷走』は、過去の天真爛漫さと現在の困惑を物語っているかのようだ。両岸の現代芸術にはそれぞれの特徴があるが、共通する文化的伝統の生命力は依然と強く、両岸の観衆がお互いのものを鑑賞したり理解したりすることには何の障害もないと、中国美術館研究員であり今回の展示の企画者の一人である徐虹は指摘した。
今回の展示は特にインタラクティブを強調している。携帯による撮影+インターネットのインタラクティブ装置を採り入れた『ある日』の作品の前では、多くの若者がプログラム説明を読んで次々と操作を始めていた。携帯で撮った写真の中で自分の好きな一枚をコレクションとして引き剥がし、それから自分が携帯で撮った写真を画家に発信し、画家はランダムに写真を選んで『ある日』を更新し、たえず更新される作品の一部分とする。数日間で、700枚以上もの写真が置き換えられた。生活の中の面白い一瞬であろうと、たまたま撮った平凡な日常の一コマであろうと、あらゆるものが芸術家が作る大きい「絵」の上に集まって、『ある日』のテーマを豊かにした。それは単なる作品装置であるだけでなく、互いのコミュニケーションの場となっている。ある中高年の参観者も面白そうに思い、携帯で写真を取って画家に発信し、それからうれしそうに自分が撮った写真が画家の作品の中に入り、そしてコレクションとして他人に持っていかれるのを見ていた。
現代芸術と生活との緊密な関係は、今回の展示でも非常に注目される点となった。中国美術館公共教育部は高校生をグループ化し、画家の馬堡中と対面させて質疑応答を行い、『花が咲き花が散る』の創作過程を討論させ、「成長日記――自我発見の旅workshop」をテーマとして、自分の「花が咲く」過程を描かせた。1人の音楽が好きな学生は音符と楽器で自分の成長過程を描き、好評を博した。
コミュニティの参与は展示に新しい意味を与えた。中国美術館は付近の景山街道区の24家庭60人余りの住民を招待して展示を参観させた。そして、彼らの大陸の画家徐暁燕の『移動の風景』と台湾画家の『廬山』によって受けた感銘をもとに、彼らが居住している皇城根をバックに、「一緒に美しい郷里を築く」をテーマとする創作体験活動を行った。みんなはまず自分の家で皇城根に関係する古い写真や新しい写真または絵画作品や文章作品を探し出した。それから写真やデータの中の事件の発生場所の地図上の位置に基づいて、長さ5メートルの壁にそれを貼り付けた。この作品は、住民たちは自分が身をもって体験した皇城根の移り変わりを述べている。生き生きとした「叙述」は道行く人の足を止めさせ、多くの参観者を引き寄せた。現代芸術の中国における発展について、徐虹は楽観的な見方を示している。「現代芸術は本来、普通の人の生活と密接な関係があり、今回の試みは普通の観衆も現代芸術の鑑賞ができることを証明しています。今後さらにもう一歩思考をすすめ、いかにして二者の関係を強化し、「叙述」というテーマを堅持していくのかを考えなければなりません。」