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「90後」が大学生に
文 王永強

 

 

 

瀋陽のある大学の入学の初日。付き添いが67人にも達した新入生もいた。キャンパスのいたるところに、遠くから来て疲れを見せながらも、顔には喜びの気持ちがあふれている親たちがいた。

 

重慶市西南大学育才学院。雨のなか軍事訓練を受ける3000人の2009年入学の新入生。
中国で親が新入生に付き添うのが問題となるのは、その原因がある。中国の教育体系の中では、学校・学生・親の関係は不均衡で、親の作用は無視されている。学生の独立性は表面的で、アルバイト収入で学校に通う学生はとても少なく、親は限りない責任を担っている。そのため、「責任を引き受けない」親となるように呼びかける人もいる。メディアや人々は心配しすぎなのかもしれない。当初、人々は「80後(1980年代以降生まれの世代)」のあらゆる行為に慣れず、彼らの身なりから行為まで、批判の声が多くあがった。今や、「80後」は成長し、科学技術、芸術、商業などの分野で優れた成果をあげている。

今年、江西理工大学芸術設計学部に入学した湖南出身の大学新入生の隆万佳は、「全国民の健康と環境保護」という理念を唱えるために、一人で故郷から自転車に乗って出発し、600キロ、両省を走行し、大学に到着した。またお金を節約するために、荷物を担いで10キロ歩いて大学まで行った貧困生もいるということである。彼によればこの節約したお金で少なくとも昼ごはんが食べられる、とのことである。

実は、どんな方法で大学生活をスタートするかはとても個人的なことで、条件さえあれば、家族全体が付き添ってもよいだろう。社会上のこれらに対する反感は道徳的な憂慮から来る。中国の改革開放以来、経済発展の最盛期に生まれた若い世代は、苦しい生活による鍛錬がなく、恩を感じる心や自尊心に欠け、自立力を喪失するのが心配されている。

大人はしばしば自ら望むように次世代を形作りたいと思っている。次世代の優れた点は自分たちが望むものであってほしいと思っている。しかし、各時代にはその時代の精神とモデルがある。今回の「90後」の新入生への注目は、「90後」という新世代の社会舞台へのデビューであると同時に、社会の次の世代に対する心理準備が整っていないのを暴露したものだろう。実は親の付き添いは新入生の本意ではなく、親は学生本人より大学のキャンパスを見に行きたいという気持ちがもっと強い。世論は実に批評の対象を間違っていたといえる。

いろいろな違う意見が現れるのは社会の思考の表現である。われわれはいったいどんな未来を望むのか? どのようにして次の世代を形作るのか? 人々が問いかけを始めている証拠である。

 

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