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中国には、「ウスリーの舟歌」という有名な歌がある。これは、ホジェン族のウスリー江での漁猟生活を歌ったものである。2001年に行われた第五回全国人口調査によると、中国には4600人あまりのホジェン族がいて、中国で最も人口が少ない民族の一つである。
ホジェン族は中国北方で唯一の、漁労で生計を立てている民族である。7カ月にもわたる結氷期には、ホジェン族は数頭の犬がひくそりに乗って、サケのいる黒竜江とウスリー江の河畔あるいは川の中州の上に掘立て小屋を造り、一家そろって冬の漁を行う。
ホジェン族が冬に魚を捕るには2つの伝統的な方法がある。まず氷上に穴を開け、えさをつけた釣針を川の中に垂らす方法。次に網を氷の穴から水中に投げ入れ、30分ほどして引き上げる方法。網にはさまざまな魚がひっかかっている。氷上に引き上げられた魚は、あっという間に冷凍魚となってしまう。
どんな方法で捕るにしても、人々はつねにやす(魚を突くためのやり)を身につけている。やすで魚を捕まえるのはとても技術のいることで、魚の頭をうまく突かないと、魚の皮が破れ、魚の皮によって服を作ることができなくなる。ホジェン族の最も有名な手工業品は魚の皮で作られた衣服である。地元の博物館に魚の皮で作られた服が陳列されているだけでなく、ホジェン族の手作りの魚の皮の服は観光客に売られている。
ホジェン族から見れば、魚は全身が宝である。彼らは魚の刺身を食べる習慣がある。魚の皮、魚の卵、魚の身、魚の軟骨などをみな生で食べる。漁民はやって来るお客が本当の友達かどうかを試すために、刀で活きのよい魚から身をそぎ切って、刀のままお客に渡す。もし客が直接刀から魚を食べたら、手厚いもてなしを受ける。
進歩した漁猟道具の導入にしたがって、ホジェン族の収穫量は大幅に増え、生活レベルも向上したが、野生の魚を乱獲することは、伝統的な生活様式の続行を難しくする。そのため、以前はよく500キロを超えるチョウザメが水揚げされていたものの、最近は50キロの野生のチョウザメさえもあまり見かけなくなってしまった。「ウスリーの舟歌」はこれからも歌い続けられるのだろうか。これは現在ホジェン族が直面している難題である。
苦境にある森の王
横道河子のタイガーパークの飼育係は、自分が飼っている虎が人は食べないものの、自分の給料を食べつくしてしまうなどとは思いもしなかっただろう。中国では伝統的に虎は森の王であり、その威厳は他を圧倒するものである。そして虎はその身体の上から下まですべてお宝で、虎の骨は漢方薬として非常に貴重なものである。そのため乱獲がすすみ1980年代の野生動物に関する調査で、野生の東北虎が中国国内にl00頭しか残っていないことがわかった。すぐにこれを救う措置を取らないと、東北虎はこの世から消えうせることだろう。1990年代、中国政府は虎に関する一切の取引を禁止した。横道河子のタイガーパークが世界で最大の東北虎の飼育基地となった。飼育係から心のこもった世話を受けて、東北虎は何の愁いもなく楽しく生活しており、個体数も日増しに増えている。ここ東北虎の繁殖・成育率は90%近いということである。
しかし、新たな問題も発生している。まず虎の野性をどうやって残してゆくかという問題である。長期にわたる人工飼育によって、東北虎は野生で一匹で暮らす能力を失ってしまった。東北虎の野性を取り戻させるために、タイガーパークの飼育係は虎に生きたままの鶏やブタを与え、捕獲の練習をさせてい
次の問題はもっと深刻で、資金の欠乏である。最初の8頭から800余頭まで、東北虎の個体数の快速な繁殖は、タイガーパークの優れた成果を証明していると同時に資金不足をもたらした。一頭の虎は一10キロの牛肉、さらにビタミンや薬品などが必要で、年間の飼育コストは4万元以上にも達する。虎の餌を買うために、タイガーパーク100人の従業員の給料が流用されることもしばしばである。それにもかかわらず、大部分の虎はおなかいっぱいになっておらず、冬は暖をとるための石炭も欠き、妊娠した母虎が頻繁に流産し、体の弱い虎は早く死んでしまっている。虎一匹のなわばりの範囲は一般的に50~90平方キロメートルであるのにもかかわらず、小さな虎小屋に4、5頭の虎が入れられている。他にすべもなく、タイガーパークでは虎の出産コントロールを行っている
タイガーパークの苦境は社会の広い注目をあび、現在では、政府が支援を強化しており、さらに国内外の動物保護基金が資金救助を行っている