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ボードゲーム
文と写真 張寧
 

 

ゲーム開発に追われるボードゲーム製

2006年、中国伝媒大学ゲーム設計専攻の学生である黄通は、インターネットで国外のボードゲームを知ったが、その当時、中国でつくられたボードゲームを見つけることができなかった。このため、彼は自分で中国的なボードゲームをつくるというアイデアをもち、三国志ファンの彼は、この物話と伝統的な「人殺し」を組み合わせてボードゲームを作り出した。これが今日でも流行っている「三国殺」と

その当時はボードゲームを知る人も少なく通はまず自分でつくったカードを同級生たちに教えて遊び、しだいに彼のカードゲームは友人たちを魅了するようになった。それはすぐに学校内に口コミで広がり、まもなく北京の大学中に広まった。しかし、清華大学のコンピューター専攻の博士課程に通う杜彬に出会うま通はこれが大きな商売になるとは夢にも思っていなかった。

創業について早くから考えていた杜彬は、自ら黄通を探し当てた。彼ら二人、同じようなボードゲーム「オタク」の若者からすると、会社をひらき、自らのボードゲーム製品を作ることは、すぐさま意気投合する事2008年の11日、彼らは「遊卡公司」を創業し、まず「三国殺」の設計を完成させた。当時多くの人はボードゲームという遊びの概念を理解していなかったため、杜彬は大掛かりに広告をうち、店舗を開くという営業方式をとらず、低コストによる「口コミ販売」方式で、まずボードゲームの愛好者を増やすという作戦

しだいに「三国殺」の愛好者が自らボードゲームバーを開くように2008年はじめから20098月にかけて、上海だけでも300あまりのボードゲームバーが開業2008年度の「三国殺」の販売量は30万セットあまりとなり、会社設立の一年目の収入は900万元に達した。この数字は開業したばかりの会社にとって、相当よい業績だといえよう。

「三国殺」のインターネット版が形をととのえつつあると同時に、会社の販売方式も変化させていった。黄通によると、インターネット版の広告をすすめると同時にボードゲームとインターネットゲームのインタラクティブなポイント制度をつくるという。それは、ボードゲームの顧客がボードゲームバーで取得したポイントを、インターネットゲームのポイントに加算することができ、そのポイントは景品などに交換す

「三国殺」の成功にともない、新しいゲームの開発にも着手し始めている。彼らはまず外国の優れた作品を中国化する方向を考えている。これと同時に多くの創造力豊かな若者をボードゲームの設計者として育て上げ、会社の新規製品開発を進めてゆくつもりで

ボードゲームの生命力はどこにあるの

大都市の若いホワイトカラーたちは、コンピューターの前に8時間座って過ごす。会社がひけたのち、同僚たちと誘い合ってカードゲームをして、他のプレーヤーと顔をつきあわせた交流を行うのは、同僚たちとの心の潤滑材ともなる。ひとつのゲームに何人もが参加することができるため、ときに知らない人とテーブルを囲むこともある。これはゲームを楽しむと同時に新たな友人をつくること

ボードゲームで遊ぶときは、ふだん仕事のプレッシャーが大きい人たちも、手を動かすだけでなく頭も使い、ゲームのなかでストレス解消をすることができる。会社員以外にも、新しいこと好きな学生たちもボードゲームの愛好者で、電子ゲームにあきた彼らが選んだものが、ボー

1年で100回以上「鯨魚ボードゲームバー」を訪れているという王さんに、ボードゲームのよい点をもう一つ聞いた。「以前は会社が終わるとすぐに家に帰り、家でコンピューターで遊んでいたため、視力がどんどん落ちてしまいました。カードゲームであそぶと、一日中コンピューターのスクリーンを見ていることにはならないから、視力の保

もう一人のボードゲーム愛好者は言う。「ふだん、一番よく遊ぶのはカラオケ以外にはインターネットゲームでした。友だちとの交流までもパソコンのスクリーンのうえの冷たい文字だけだったのが、友だちといっしょにテーブルをかこんでゲームをするようになって、とても親密感が増

ボードゲームがこれらの若者の心をつかむのは、心の底にのこる幼い頃のぬくもり、つまり簡単にいうと愛を求めているからなのかもしれない。ゲームのなかで多くの人は、快楽とはかくに簡単なものなのか、と驚きの発見をしている。多くの若者は伝統的で自然な人との交流と娯楽の方式を好むようになっており、ボードゲームが知恵による快楽の門を開いてくれることを

 

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