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「唯女子と小人は養いがたし」。孔子の数多くの名言の中でも、この句ほど人々にいたずらに引用されるものはないが、数千年後、彼を主人公にした物語が女性監督によって映画化されるなどとはこの2500年前の聖人は思いもよらなかっただろう。
女性監督胡玫は、大型時代劇の製作に長けている。今回、胡監督はアメリカのアカデミー賞の受賞カメラマンである鮑徳熹、同賞の最優秀衣裳デザイナーにノミネートされた奚仲文、台湾金馬賞の最優秀男優賞の受賞者周潤発(チョウ・ユンファ)、最優秀女優賞の受賞者の周(ジョウ・シュン)を起用し、しかも1億5000万元をかけ、3年を費やして丹精に製作した。
2010年1月22日、映画『孔子』は世界に初公開された。
2500年前に人々を驚かせたように、映画『孔子』もふたたび孔子を注目の人物としたのである。
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話題の大作映画『孔子』
中国古代のもっとも偉大な思想家・教育家・儒学の創始者として、孔子の思想と学説は古くから語り伝えられており、神格化された孔子本人も中華民族の精神の象徴となっている。「至聖先師」、「万世の師表」などの尊称によって、人々の心の中にもっとも崇高なる地位を占めている。『孔子』製作の難しさは想像できるだろう。
統計によると、百年の中国映画史と数十年のテレビ放映史のなかで、孔子をテーマとした作品は、1940年に撮影した映画『孔夫子』と十数年前に撮影された『孔子』しかない。胡監督が『孔子』撮影を決めた時、多くの人は彼女の勇気に度肝を抜かれ、彼女の母親さえもが気でも狂ったのかと言った。
新中国の第五世代の監督として、胡玫は歴史を題材にした壮大な映画を制作することで知られている。「われわれはこの映画で、中国人は自分たちの歴史における偉大な人物についての感動の一幕を作り上げる能力があることを証明したい」と彼女は語った。よりよく歴史を描き、より観客に分かりやすくするために、『孔子』のシナリオは計33回も書き直された。映画で使われる道具は、時代考証された衣装、兵器に刻んだ模様から、巨大な城壁・宮殿にいたるまで3500種類にのぼり、新記録を打ち立てた。人を生きたまま墓に殉葬する場面も撮影し、できる限り孔子の時代を表現するように工夫している。
三年にわたって丹念に製作された史詩『孔子』は、2010年1月、厳かに公開された。
紀元前6世紀、数百年間続いた周王朝は傾き、地方を割拠する各諸侯国は他国制覇のために、互いに戦いを繰り広げていた。それは、中国の歴史において活気みなぎる時代であり、輝かしくけんらんたる時代でもあった。その時代には、戦争も陰謀もあり、英雄がいて、思想や名著が生まれた。いわゆる春秋の乱世であり、孔子は正にその時代に生きていたのである。