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貴州省貴陽から1時間車を走らせると黔南州都の都匀に到着する。苗嶺山脈以南に位置するこの小さな町は果てしなく広がる苗嶺山脈の中の真珠のようで、山と水が融和するところである。美しい町は静けさの中に馥郁たる香りを放っている。
剣江のほとりで澄んだ川の水を掬ってみると、小魚が手のひらをすり抜けて泳ぎ去った。古い町を散策すると、重厚な歴史とおしゃれな通行人が目の中に飛び込んできた。古い文峰塔から目を上げて遠くを眺めると、東側の竜潭の水面は鏡のように澄んでいる。あるいは明の十四陵の永歴帝の陵の前で、王朝の盛衰を感じ取る。最初の興奮からだんだんと気持ちは静まって、とても穏やかな気分になってきた。
清純な美 音寨村
貴定県盤江鎮にある音寨村は、貴陽からわずか43キロのところにあり、貴陽から黔南州行きのバスに乗って、40分で音寨村に着くことができる。
「青山緑水鴛鴦島、翠柏・イチョウにプイ族の家」。音寨村の情趣は春が一番濃厚である。毎年春分の頃には、音寨村から四方を眺めると、村の内も外もいたるところ真っ白なスモモの花が咲いていて、音寨河の両岸に咲く満開の黄色のアブラナと鮮明な対照をなしている。また、ピンク色の桃の花がその緑の葉の上に映えている。村はそのような美しい環境の中に隠れるようにひっそりとたたずんでいて、まるで仙人の住み家のようである。村はずれの樹齢千年を超2本の古いコノデカシワは高くそびえ、青々とした天然の傘を差している。村の住居は古風で飾り気がなく、音寨河の水は澄み切って底がみえ、川に浮かぶ鴛鴦島には雑木林が茂っている。
「数軒の茅ぶきの家が建つもの寂しい風景。昼飯時、粽の香りが漂ってくる。誰が貧しい庶民には楽しみが少ないと言ったのか、庶民たちは毎日端午の節句を送っているようだ」。毎年旧暦4月8日、音寨村では家々が楓の葉、ヤマモモの皮、クチナシなどを摘んで、その天然の色素を使ってもち米を赤、黄、青、緑、黑の五色に染めあげて蒸す。その五色のもち米ご飯を日干ししてなたね油で揚げると、一味違ったごちそうができる。また、音寨村の人々は観光客を手厚くもてなしてくれる。
原始の美 水寨村
榕江に行く途中に、ついでに板告水寨村でしばらく逗留するのもいいだろう。ここは苗嶺のふもと、都柳江のほとりにある小さな村であり、60の民家があり、村の人は昔と変わらず日の出とともに農耕を始め、日が沈むとベッドに入る。村人たちは高床式の家屋に住み、トウモロコシを食べ、トウガラシを使アルコール度数の高い酒を飲む。彼らは山奥のあらゆる農民のように純朴で客好きである。彼らこそ、自分たちの民族文字を持つスイ族である。
早くも宋代に、スイ族の歌はスイ族の間で盛行しており、スイ族は歌で願いことを表し、自分の喜び悲しみも歌に託して語るのが好きである。スイ族はトウガラシで有名で、村の家はどこもトウガラシを植えている。実りの秋になると、赤いトウガラシと黄金色のトウモロコシが村の木の欄干のある建物とともに一風変わった風景を構成する。村の女たちはトウガラシの栽培のほかに、長い時間を「馬尾刺繍」に費やす。「馬尾刺繍」は「中国の刺繍の生きた化石」と呼ばれている。制作過程は非常に複雑で、スイ族地区でも最も古い、生命力のある原始的な芸術で