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新型エネルギー自動車は普及するのか
新型エネルギー自動車が今後数年の主役となり、トップメーカーが続々と新エネルギーによるコンセプトカーを発表しているが、いまだ世界は完全に石油エネルギーに頼る時代にあることは間違いない。実際にも、生産が本格的に開始されている新エネルギー車はほんのわずかである。8カ月がたつ比亜迪F3DMが100台も売れていないというのが、現在の中国の新エネルギー車の現状であるといえよう。2009年の中国の新エネルギー車の総販売台数はたった4000台ほどである。
いったい何が新エネルギー車の普及を妨げているのか。工業と情報部産業政策司司長の辛国斌によれば、基礎施設の未整備が新エネルギー車の発展を抑制しているのだという。現在、ガソリンスタンドはいたるところに見られるが、充電スタンドや水素スタンドなどの基礎設備は極端に少ない。このほか、消費者の新エネルギー車の技術に対する信頼度も低いという。モーターショーでも、多くの参観者はハイブリット車、EV、HEVなどの新エネルギー車に興味は示しても、ほとんどの人が近いうちに買うつもりはないと言っている。「今のものだと電池の持ちが悪く、一回の充電で数十キロしか走れず、この電池も何年使えるかわからない。電動自動車は同レベルのガソリン自動車よりも高いし、割りに合わないと思う」と、ある参観者は語る。調査によれば、中国人の新エネルギー車に29.7%が新エネルギー車についてよく知らず、3割ちかくが価格や維持コストが高いので買わないと答えている。
新エネルギー車のゆくえ
これらの困難はあろうとも、新エネルギー車が今後の自動車産業の主流になるだろうことは間違いない。全世界がエネルギー欠乏状態にあり、環境問題も日々深刻になっている現在、新エネルギー車の開発と応用は、各国の自動車産業の焦点となっている。新エネルギー車の産業化は技術の成熟化と基礎設備の充実以外にも、政府の指導と援助が欠かせ
欧米や日本などの新エネルギー車の発展が早い国家はひとつの例外もなく、政府が補助をあたえるなどの形で新エネルギー車の発展に力を貸している。アメリカで250億ドルにものぼる基金が設立され、低利息でメーカーのエコカー・新エネルギー車の研究・開発・生産への援助を行っている。同時に充電式のハイブリットカーを購入した場7500ドルの税を割り引く政策を行っている。日本は2009年4月1日から、純電動自動車、ハイブリットカー、クリーンなガソリンカーなどを購入した場合、税の免除などのさまざまな特典が得られる政策を実施している。フランスでは早く1995年に電動自動車発展のための優遇政策がとられ、電動自動車を1台買うたびに最高1.5万フランの補助を行っている。
中国の新エネルギー車への情熱はこれらの国に劣らない。2009年1月、中国政府は初めてエコ・新エネルギー車の13のモデル都市を指定し、公共交通・タクシー・公務車・環境衛生・郵政などの方面で率先して新エネルギー車を使うことを奨励した。上海2010年の万博開催都市として、新エネルギー車の使用拡大を率先して行っており、都市内部に10の水素スタンド、100台の電池燃料大型バスと1000台の電池乗用車を導入している。また、上海市では新エネルギー車を援助する法令を出し、新エネルギー車の車主1台につき最高2万元の補助金を与え、有料道路の通行費を免じる処置を取っている。関係者の話では、中国政府もまさに個人の新エネルギー車購入者に補助政策を行うことを検討しているところで、早ければ7月に発表されるだろうとのことである。
国務院が発表した2009~2011年の『自動車産業の調整と振興計画』によると、計画期間内に、中国は新エネルギー車の販売台数を全乗用車販売数の5%にまでもってゆく目標が掲げられており、これが実現できるかどうかはわからないものの、新エネルギー車がわれわれの生活のなかでますます身近なものとなり、「クリーンな自動車時代」に突入するときもそう遠くないことは確かである。