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あるフランス作家の徽州との縁
文と写真 張建平

 

アンヌガリグAnne  Garrigue)はフランスの作家であり、私の友人でもある。先日、私は彼女から刷りたてでインクの匂いがする本を受け取った。この本はフランス語で中国の徽州文化を紹介したもので、彼女は3年の時をかけて徽州の古い村を訪ね歩いてこの本を完成させ、私はこの本のカメラマンを勤めたのである。

アンヌはフランスで非常に影響力をもつ女性作家で、アジアで16年間仕事をしている。その間、日本に8年、韓国に3年いて、中国には今年で5年目で、アジア文化に関する著書『フランス人はなぜアジアが好きなのか』、『日本経済』、自分らしさとわがままの境で日本女性の静かな革命(日本語版は後藤淳一訳、草思社刊)』、『韓国マンガと映画芸術』などをもち、現在ではフランス商工会が隔月で発刊する雑誌の編集長であり、鋭く聡明な女性作家であり、長年にわたるアジアでの経験をもつ。このすばらしいフランスの作家は、英語・フランス語・日本語・韓国語・中国語で人と交流することができる

2006918日、徽州之友倶楽部と当時の黄山市市長の李宏鳴氏の招待により、新浪網総裁の汪延氏の引率のもと、フランス大使館の文化参事官・経済参事官、マスコミ関係者などが、安徽省に3日間の視察旅行を行った。アンヌもその一行にいて、このとき私ははじめてアンヌと出あったのである。このときの視察によって、徽州では中国とフランスの村の観光提携プロジェクトがふたつ生まれた

アンヌは李市長に「私はとても徽州が好きです」といい、徽州についての本を一冊記して、フランス人に徽州をすすめるつもりであると言った。李市長は「それならば徽州についての立派な本を書いてください。まだ外国人作家による徽州についての本格的な本はありませんから」と励ました。一週間後、汪延氏が北京から私に電話をくれて、アンヌが徽州を紹介する本を書くことにし、フランスの有名版元ともすでに連絡をとっていると言ってきた。当時アンヌは中国で仕事を始めて間もないころで、中国語もまだたどたどしかった。本の概要は汪延氏がアンヌとともに考え、明清時代の徽州、徽州の建築、徽州出身の有名人、徽州の手工業とした。この本はフランスで発行されるため、特別に現在の徽州の農民たちの生活がどんなであるか、現代の徽州の手工業者はいかにして祖先の技を受け継いでいるのか、徽州の現代の学校や教育について、徽州人がいかに古い家屋を利用しているかなどについての紹介を入れることとした。概要ではまず16の徽州の村が選ばれた。この仕事は中国語に不慣れなフランスの女性作家とフランス語が一言もわからない中国のカメラマンとの協力によって行われたのだが、そのときの困難は容易に察してもらえることだろう。

アンヌの仕事は200611月から正式にスタートし、私の事務所でアンヌと汪延氏がわたしの徽州の写真のなかから徽州に関する資料となる写真を選び出し、さらにその後の撮影に関する要求を提出し、美しい徽州の真の姿を描き出そうとした。

アンヌの徽州の取材は微に入り細をうがつといったもので、徽州の茶を紹介するために、彼女は休寧県の田舎にある茶栽培農家を取材対象として選んだ。この農家は2.5キロの山道を歩いてようやくたどり着けるところにあった。

20075月、私はアンヌとともに徽州の霊山を訪れた。霊山の山村にゆく道中、アンヌは「わたしのフランスの生まれ故郷もここと同じように美しいです。われわれの文化はとても似た所がありますね」と語った。こののち、アンヌと私は何度徽州を訪れただろうか。わたしはいつもアンヌを黄山空港まで見送った。アンヌが北京につくのは深夜の12時以降になってしまうことを私は知っていた。

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