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中国といえば白酒(アルコール度の強い蒸留酒の一種)で、酒文化が高度に発達した国である。しかし、近年では、ワインがひそかに流行している。立派な官僚も、ビジネス界の精鋭も、みなワインを自分にふさわしいものとみなし、そのために有名なワインは中国でびっくりするほどの価格がついている。そのなかでも有名なのは1982年のラフィット・ロートシルトが50000元以上の値がついたことだろう。しかし、中国のワインも同じように古い歴史をもつことを、ご存知だろうか。
ブドウ栽培と醸造の長い歴史をもつ場所は、地理的条件や水や土壌の違いにより、それぞれに異なるワインをうみ、さまざまな物語をうむ。これはワインがもつ深い文化的意義の鍵となる。これらの独特な風土条件によって絶妙な風格や個性がうまれ、多くのワインファンをひきつけ、産地へわざわざ足を運んでこの目で確かめてみようという人も出てくる。今日、中国のブドウ栽培地では、どこも葡萄に関するすばらしい伝説が語り継がれて
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天山山麓に千年もうずもれていたワイン
楼蘭から西の、ニヤ川をまたいだ新疆の民豊県以北に、2千年前の古代都市ニヤが土の中に埋もれている。20世紀にはいって考古学者に再発見されたこの都市で、多くの重要な発見がなされている。ニヤ遺跡の墓地のなかから色彩豊かな絹や綿の製品が出土した以外に、ワインも発見されている。ニヤの全盛期にはワイン醸造技術は相当に成熟しており、ワインは上流階級のぜいたく品で、コレクションの対象にまでなっていたことが、出土した木簡からわかった。当時人々が嫁取りするとき、男性側の家のブドウ畑の面積でその富を計算していたという
新疆は中国でもっとも早くブドウ栽培が始まったところである。史書によると、中国のブド138年に張騫が西域に使いに出されたときに、首都長安に持ち帰ったものという。そのときから始まって新疆ではずっとブドウ栽培が続けられ、唐代8世紀や元代の13世紀には、ここのワインはシルクロードを通じて中国内地にもたらされ、多くの文人がこの美酒に酔いしれ、多くの詩が残された。今日にいたるまで、新疆のトルファン盆地は中国でもっとも有名なブドウの産地であ
新疆は陽光に満ち、澄み切った天山山脈の雪解け水があり、カリやカルシウムに富んだ肥沃な土壌と、昼夜の気温差が激しいといった気候的特徴をもち、ワイン醸造の適地となっている。昼夜の気温差が激しく、夏は高温で降雨が少ないため、病害が発生しにくく、冬は寒冷で乾燥していて、病虫は越冬できない。虫の被害が少なく農薬はほとんど必要ないため、ここで生産されるブドウの質はとてもよく、それはもちろんワインの品質の決め手ともなる。ワイン品評の一人者ジャニシス・ロビンソンは、『ワールド・アトラス・オフ・ワイン』という著作のなかで、新疆の天山北麓地区は、フランスのボルドー、アメリカのカリフォルニアなど国際的に著名なブドウの産地と同一緯度にあり、これにより新疆のワインが上質であることが運命づけられてい