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海浜都市、青島
文と写真/林帝浣

 

 

海水浴場とビール

桟橋は青島のシンボルで、中山路の南端にあり、青島湾に伸びている。1892年に建設されたが、当時は清朝の軍用埠頭であった。再建された1931年に、橋の長さは元の220メートルから現在の440メートルに、幅は10メートルに拡張された。海に伸びた長い腕のようである。桟橋の先端には、中国風の反り返った二重の屋根をもつ東屋がある。海岸にある様々な洋風の建物に囲まれ、独特な情趣をもつ。桟橋のあたりには、「小青島」と呼ばれる琴島がある。最初は独立した小さな島だったが、1940年代に堤防が築かれて、陸とつながった。小青島は景色を眺めるのにもってこいのところで、夜のとばりが降りると、灯台の赤い灯がピカピカと煌めいて美しい

青島市は長い海岸線に沿って広がっていて、そこには数え切れないほどの景観地が散在している。それをたどって歩いて観光しても、まったく疲れを感じない。海辺には、様々な装いをした年寄たちが、釣りをのんびりと楽しんでおり、その気ままさは若者の羨望の的である。

ここの海の水は比較的きれいで、小さなビーチがあればすぐさま海水浴場になる。青島の砂浜と海の水は、海南のそれと比べても、ちっとも見劣りがしないうえ、砂浜はより平坦である。海岸通りでは、よく水着姿の観光客を見かける。ここの市民も観光客も気ままに水着姿で通りを歩いている。砂浜の混雑を避けるため、人々は海岸に行く前に、家や宿で水着に着替えてから浜辺に行く。恥かしいと思う人は水着のうえに服を羽織り、浜辺に行く。水着姿の老人や子ども、美しい女性も平気で青島の町を歩いている。

ビールを飲む人にとって、青島ビールは青島の名よりも有名であろう。少なからずの人々が初めて青島の名を耳にするのは、青島ビールのためである。百年前、ドイツ人がこのアジアにおけるモデル都市24万株の並木をはるばる青島に運んだ際に、ミュンヘンから本場のビール醸造技術ももたらし、中国ビール業の発展を促進したのである

青島ビールには、生ビール、黒ビールなどがある。瓶のほかにも、量り売りの生ビールも売られている。人々がビールの入ったビニール袋を下げて町を歩くのは、青島ならではの風景であ193040年代から、ビールを飲むことは青島市民の日常生活の一部となっている。百年もの間に、青島ビールの名声は国内外に鳴り響き、青島は名高いビールの故郷となった。青島ビールは全国に醸造工場があるが、青島で造られているビールの味はもっともおいしいという。山のミネラルウォーターを使っているためである。

ビールの肴には、もちろん海の幸である。海鮮といえば、青島人がもっとも好きなハマグリを挙げないわけにはいかない。ほかのところで獲れたハマグリと違って、青島のハマグリは砂が少なく、スープにしても、炒め物にしてもおいしい。値段も手ごろで、青島市民の食卓には欠かせない食材だ。ほかに、アゲマキガイ、カニ、クルマエビ、ナマコなども、ビールの最上の肴となる。海鮮が多い青島料理は、山東料理に属し、料理法が豪快で純朴である。色がすっきりと透明で、泡が細かく爽やかな青島ビールにもっともふさわしい。海鮮とビールは、夏の

 

 

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