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上海のおばあちゃんの家
文と写真 房碩

 

あなたはもう、上海の田子坊と新天地の石門(上海の伝統的な住宅)にいったことがあり、道端からそれらを眺め、雰囲気を間近に味わったことがあるかもしれない。しかしその古い住宅の中に入らなくては、上海の人々の古くからの生活を本当に味わうことはできない。

78月の上海は耐え難いほど熱く、冷房のきいた広い部屋のなかに逃げ込みたいと考えることだろう。しかし、多くの旧市街に住む人々は、冷房がないばかりか、1家3世代がたった230平米の部屋のなかに楽しく満足して住んでおり、わたしのおばあちゃんの家がまさにそれである。

上海万博というこの機会に、上海のおばあちゃん一家を訪ねていった。上海の虹橋空港を出ると、高層ビルが林立するその間の高速道路を、私が乗ったタクシーは飛ぶように走っていった。華麗で堂々とした外灘の建築群にしても、浦東新区に林立するさんらんと輝く通天ビルにしても、みな印象深い。しかし、私の車は、賑わう南京路のショッピングセンターを抜け、そこからさほど遠厦門路の古い路地の前にとまった。

わたしのおばあちゃんはもう古稀を過ぎていて、その一家はずっと石庫門の古い家に住んでいる、ちゃきちゃきの上海っ子だ。この石庫門の名前は、家の道路に面した門が、切り石を積み上げ、黒い漆でぬった木の扉を束ねているその形状に由来しており、当初は石箍門(箍はたがの意味)といわれたが、のちに似た音の石庫門に変化したという。ほとんどが二階、三階建てのレンガと木で造られた建築で、内部は狭く、高い天窓がついていて、そこから採光する。家の前門と後門は通路で連ねられている。おばあちゃんの家は最上階にあり、階段は木でつくられていて、それはとても急で、さらに足が半分ようやく乗るくらいの幅しかない。それに加えて階段を登るとギシギシと音がして、私はこの階段をのぼるときはいつも、用心深く手すりをつかんで、ゆっくりとのぼる。足腰のおぼつかない老人にとってはとても大変だろうと思うが、おばあちゃんはいつもこの階段を何てことなしにのぼってゆ

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