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弄崗、最後の動物の楽園
文と写真 肖詩白

広西の山水文明といえば、まず桂林であろう。桂林の山水はまるで広西の名刺のようになっていて、その魅力は典型的なカルスト地形にある。人口の増加と工業都市の拡張により、かなりの面積の環境が蝕まれているが、グーグル・アースで広西全体をみると、西南部にはまだわずかに緑地がみられ、黒いカルストの林が広がっているのがわかる。まるで桃源郷のようなこの地が広西最後の浄土、崗である。

中秋節はこの地にすむチワン族のもっとも重要な祭日で、サトウキビ畑で一日忙しい日を送った崗保護区管理ステーション護林員の農偉宏は、管理ステーションの西にある村で事前に米のお酒を買ってきていた。すると、そこから遠くない崖のうえから、鋭いギョッ、ギョッという鳴き声が聞こえてきた。農さんはお酒を飲みながら、崖を見上げててみると、「大きい奴がいましてね。この数日よく出てきているんですよ」。この高みからわれわれの中秋の晩餐を見下ろしている動物は、広西でもっとも奇妙な動物で、現地の人にその鳴き声の類似性から「オオヤモリ」といわれている動物である。この動物は高価な漢方薬の材料でもあり、肺結核、喘息、肺気腫などの治療に使われる。生活が苦しかった時代には、多くのチワン族の村人がこのオオヤモリを捕まえようとして、崖から落ちたという。オオヤモリは世界でももっとも大きいヤモリの一種で、とても獰猛である。中国では広西と雲南にしか分布しておらず、カルスト地形の険しい崖や枯れ木の上に生息している。オオヤモリは発情期になると鳴き声で異性の注意を引く

保護区管理ステーションの陳天波は笑いながら、崗は広西省で一番いい保護区で、現在管理が厳重なため、だれもオオヤモリを捕まえようとする人はいないと説明した。「もし一匹でも持っていることがわかったら、一年は刑務所行きですからね」。陳天波は保護区管理ステーションの責任者で、動物学を学んだ彼は仕事に対して非常に熱心で、崗の一草一木から常に離れることがない。崗は桂林の西南にある石灰岩モンスーン熱帯雨林地区で、10077平方キロメートルの天然林をもつ。ここの植生は豊富で、石灰岩植物がもっとも集中して分布するところである。植生の多様性が生物の多様性をうみ、また現地の多くの地区が険しい人が入りこめない地形であるため、ここにはまだ多くの絶滅の危機に瀕している動物が隠されていると、国内外の専門家は確信している。

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