中国画報の購読
中国画報社
のほかの刊行物
  • 人物
曹文軒 一味違う児童文学
文=孫若茜 茹易

 

  

 

 201644日、2016年国際アンデルセン賞が世界最大の児童図書展示会であるボローニャ・ブックフェアで発表され、中国の作家、曹文軒が児童文学作家賞を獲得し、この「小さなノーベル賞」といわれる賞を受賞した初めての中国の作家となった。選考委員会によれば、この賞を曹文軒に授与することに決定したのは、「全会一致」であり、「曹氏は優美な言葉で困難な子どもの苦しい生活を述べ、生き生きと描写を行ったため」である。

 曹文軒は1950年代の中国の物資が比較的に乏しかった時代に生まれ、それは彼の文学創作に深い影響を与えている。彼は20世紀後半の中国農村の子どもの物語を描くのが得意である。彼の作品は言葉が新鮮かつ流暢で、筋は堅実で、テーマは「真善美」を表すと同時に「苦難」をあえて避けようとはしない。これは彼と多くの同時代の中国の人気児童文学作家と一線を画するところである。彼らの作品のほとんどは馬が空を飛ぶような架空の世界を描き、小さな主人公の「反逆性」を目立たせている。現実との高度なはめ合わせと、希望、奮闘、不屈などの積極的なテーマ表現により、曹文軒の作品は小さな読者を獲得すると同時に彼らの両親の認可を勝ち取って来た。

 その実、早くも2004年には曹文軒は国際アンデルセン賞の候補者として挙げられていた。今年、曹文軒は受賞後に、「ほかの人が緊張したり、感激したりするのに比べると、彼自身はとても冷静だ」と語った。人々は彼のこの言葉を信じる理由があり、なぜなら曹文軒はとっくに受賞などで自分の能力を証明したり、見せつけたりする必要はなくなっているからである。北京作家協会副主席で北京大学教授、ドクターコース生の指導教官でもあり、曹文軒の作品はすでに50言語に翻訳され、出版されている。国内では大小さまざまな文学賞を受け、多くがベストセラーになっているほかにも、彼の長編小説『わらぶき屋根の家』は中国で最もポピュラーな中学の国語教材として使われており、多くの青少年の必読書となっている。

 

――児童文学では、世界の著作の傾向は似てきていますか? 中国の児童文学はその他の国のものとはどこが異なるのでしょうか。

 曹文軒(以下曹):児童文学の型は欧米でつくられたため、誰もがそれを語るときには、欧米の児童文学のことを語りますが、児童文学はそんなふうであってはならず、私はずっと賛成できませんでした。ある意義からいうと、児童文学の様態は創作者が見せるものであり、中国人は欧米人の児童文学の定義に照らして創作する必要はありません。もし欧米人が私の作品をみたら、私が著す児童文学作品は、絵本から長編まで、欧米の児童文学とはかなり異なることが分かりますが、それらはやはり児童文学であることは認めなければならないでしょう。もし私が(児童文学創作の上で)なにか有利な点があるとすれば、私は一味違う児童文学を提供していることです。

1   2   3   >  

Copyright by China Pictorial © 2000-2014 ALL RIGHTS RESERVED
Reproduction in whole or in part without permission is prohibited.


Add:33 Chegongzhuang Xilu, Haidian District, Beijing 100048, China
Questions, Comments, or Suggestions? Please send to:
cnpictorial@gmail.com